犬は本来、頼れるボスに服従したい!!
犬舎見学時に飼い主様に「犬から信頼される強いボスになってください」とお願いしています。
強いボス、「たたいて叱る」「大声で叱責する」という方法は、実に何の効果も持たないどころか、逆に犬を、もっと人間不信に陥らせてしまう原因にもつながってしまいます。
なぜ! そうなってしまったのか。 「叱る」という行為にいたらなければならない結果を生んだのは、犬ではありません。ほかならぬ飼い主であるあなた自身なのです。
犬は順応性の高い動物ですから、甘えていいか、あるいは自分がボスだと思う状況に置かれば、必ず自分勝手な、わがままな犬になってしまうのです。
犬は本来、頼れるボスに服従することを求めています。尊敬できるリーダーを求めているのです。
犬がリーダーになれるのは、狼だった祖先の話、自分から狩りをして生きていた頃のことです。
秩序を重んじる犬は、何が何でも自らトップに躍り出たいとは思わない動物です。
常に秩序の中で生きようとする本能を持っています。自分より強いボスがいれば、頼り、安心します。
飼い主がリーダーシップを発揮すること。それが一番、犬にとっては快適な状態です。
「かわいそう……」という発想は、じつは飼い主の勝手な思い込みにすぎません。
犬と共に快適な一緒の暮らしを実現するには、飼い主がリーダーになることです。
「たたいて叱る」・・・実話です。
1才少々の柴犬です、飼い主様が「しつけ」のため、夜焼酎を飲まれた後、竹の棒を用いて体罰もあり月日の重ねで極度の人間不信に陥り、奥様が掃除のため、ほうきを持たれると犬がたたかれると思い先制攻撃で咬みつくようになっり、飼い主様も手に負えなくなり、その後二人の飼い主を経ても咬みつきが修正できずやむなく・・・
犬に対しての、習性、本能を知れば、犬の気持ちがわかれば、犬を理解できれば、接し方はおそらくかなりの「角度」で変わるはずです。