咬傷事故 | 飯高山荘のブログ

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先日、保健所からの紹介で飼い主様から、咬みつきを止めさせるにはどうしてらいいでしょうか?と 電話がありました。

内容は、「1才半ぐらいの柴犬を飼っていますが、「今日祖父ちゃんが咬まれて入院しました、飼い主家族皆さん咬みつかれている、食事の時が一番悪く歯をむいて威嚇しながら食べる」とのこと。


対応1: 訓練所に預けて稿正する(訓練所では咬まなくなっても帰ったらやはり咬む場合が多いと聞きますがプロとアマの差)

対応2: 強制的な手段を取る、(背中に馬乗りになってマズルを強く握りしめ頭を上下左右に何回も振る、お前の思う通りにはならないぞ! 飼い主が強いぞ! 参ったか! と言う気持ちを込めて)

飼い主さん曰く、「その前に咬まれそうだ!」と弱腰、皮の手袋を着用してやってみてください。
しかし、言われる通り怖くて簡単にできない状態と思われます。

しかし、犬が悪いのでなく、そのように育てた飼い方に問題があったと思われます。

 なぜ咬みつくようになったのか?
 
権勢本能=犬が持っている社会的な本能の一つです。自分が主導的な行動をとりリーダー(ボス犬)になろうとする本能です。

犬は飼い主家族を一つの群れだと思っていますので飼い主家族が犬に対して従属的な態度ばかり(犬に好かれるため犬を甘やかしご機嫌を取る態度)犬は権勢本能が発達して飼い主家族のリーダー(ボス犬)になろうとします。
気にくわなければボス犬として威嚇する、噛みつくようになるのです。
犬が人間社会を仕切り、ボスとして立ち振る舞うことで多くの問題行動が発生する状況です。

犬に「しつけ」を行なう場合は、犬の権勢本能が発達しないように抑える必要があります。
そのためにも、主従関係をしつかりと築くことが重要です。

☆仔犬時代の社会化期に主縦関係を築きましょう。
子犬の時に、飼い主家族が柴犬より上だと教え込む、生後3ケ月ぐらいの間は、子犬にとっての大切な社会化期ですから人間と良好な関係を築き、いい性格に育つためのカギなる重要な管理期です。

家族は、タッチングを中心に、充分子犬に触れてあげてください。この時期から正しい触れ方をしていれば、どこを触れても嫌がらない犬に育ちます。
タッチングがいい関係の基本です。

※具体的なタッチングのやり方
?犬を横向きにさせて
?耳や口、手足の先(肉球)しっぽなど、体の先端部を触れる。弱点である先端部を触れることによって、どこを触れても嫌がらないようにする。
?犬を仰向けにして(そけい部提示)
?? ?と同じことをする。

犬にとって大切なケ所を触れさせることは家族飼い主には逆らえない仕方ない…と思わせることで主縦関係が築け「しつけ」も上手にできるのです。



犬より飼い主家族が上位であれば、犬は頼れる強いボスに服従したいのです。