新市長誕生の印西市長選挙を振り返る | ガネーシャJr.の印西暮らし

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2015年迄印西市ではんこ屋を営んでいたガネーシャJr.と申します。角膜と硝子体の目の病気ではんこ屋を閉店しました。
里山と近郊都市の両立する印西市が大好きで、市内を散歩しながら見た事や行政に感じる事を個人的見解で書いています。どうぞ宜しくお願い致します。

こんにちは、ガネーシャJr.です。


印西市の街角とSNSで大騒ぎした、令和5年印西市長選挙・印西市議会議員補欠選挙が21日夜中の開票で終了しました。

選挙結果は以下の通りでした。

      投票率49.29% 投票者42,448人

  藤代 健吾 氏      新(39歳) 12,317票 当選

  板倉 正直 氏      現(77歳)   9,786票

  中澤 俊介 氏      新(57歳)   8,097票

  野﨑 崇正 氏      新(29歳)   7,074票

  松本 有利子 氏  新(39歳)   3,504票

  大崎 雄介 氏      新(43歳)   1,374票

  無効投票                                  296票


藤代健吾候補が初当選、39歳の若い市長の誕生となりました。おめでとうございます、これからの印西市を宜しくお願い致します。

藤代新市長の選挙活動を振り返ると、昨年12月1日の一番早い立候補表明で準備万端でした。新市長は無所属でしたが、自民党の国会議員や県議が何人も応援しました。自民党印西支部は自主投票でしたが、大物議員の応援は強かったと感じました。

また多くの市民活動グループの人々がボランティア応援支援者として参加していました。街頭活動では議員は前面に出さず、多くのボランティアと一緒に活動していました。

新市長は立候補表明前からまちづくり活動として「夜な夜なテーブル」を開催、多くの市民活動グループが参加する集会や講演会を開催しました。ガネーシャJr.も参加したかったけど眼が悪く夜は諦めました。

集会に参加した市民活動家の多くが選挙のボランティアとして参加していました。

今後これらの市民活動グループと、どの様に協調していくか見続けたいです。これからも多くの市民活動家と話し合いを期待します。


ただ個人的に思う事は、新市長は印西市長が目標とは思えずもっと上の政治家を狙える器でしょう。でも印西市長で日本一の市長になってから上に行って欲しいです。



残念ながら落選した候補者です。


現職の板倉候補は政治家引退を表明しました。29歳から町市議10期・市長3期と長い政治活動でした。選挙前の千葉日報世論調査ではトップでした。印西発展期の市長として多くの市民に支持されていましたが、投票率が低かったのが災いしたと思います。

長い間、本当にご苦労様でした。


中澤候補は自民党の全面的な応援に欠けたのが残念でした。まだ引退する年でもなく、再び市議会議員に返り咲きベテラン市議として活躍して下さい。障害者福祉を唱える議員は少ないので返り咲きを期待しています。

野﨑候補も多くの市議やボランティアに支えられました。無所属・無会派でしたが、多くの議員の応援を得たり、SNSでボランティアを集めた手腕は見事でした。印西市民がSNSより紙媒体を好む古い体質だったのが残念でした。若くて才能ありもっと上の望める政治家なので、今後の活躍が気になります。

松本候補は選挙直前の立候補表明で、もう少し準備が整えば印西初女性市長になれたと思います。他候補から脅威と思われたのか、悪意の誹謗に一番邪魔されました。幅広い質問する市議だったので、今後は政党に拘らない政治家の活躍を期待します。

大崎候補は他の議員の応援を使わず、手作りの選挙活動でした。独自の政治活動が印西市民は戸惑ったと思います。でも印西市の課題を追及した活動は、石丸元安芸高田市長を感じさせ問題山積みの自治体だったら期待したいと思う政治家です。やはり市長が目標とは思えない政治家で、今後の政治活動に注目したいです。



今回の投票率49.29%は、事前の市内の盛り上がりからして予想外に低かったです。

投票率は前回(現職圧勝)より上がりましたが、12年前(清掃工場移転問題)や8年前(自民党と反自民対決)より低い投票率でした。

期日前投票投票が始まった日から猛暑になったり、マスコミが再選挙を煽り過ぎて最初の投票を避けた市民もいると思います。


今回の選挙の深刻な問題は「小中学校の教育環境問題」でした。各候補者は殆ど同じ回答で、教育問題改善を求める市民以外の関心が低かった原因と思います。その他の「老朽化する市役所庁舎の移転」問題も市民の興味が薄く、大きな問題が無かった事も低投票率になりました。一部の加熱した市民と、問題に関心が薄い市民の差が大きく、若い子育て世帯以外の市民の投票が少なかったと思います。



今回の選挙は印西で初めてSNSを駆使した選挙運動を感じました。各陣営はホームページの他にX(旧Twitter)やInstagramやYouTubeを毎日数多く発信しました。投票数上位の3人はスタッフ発信のSNSもあり、多く発信されました。下位の3人は殆ど本人と思える発信でした。

そして選挙期間中は応援者も加わり、読みきれない程ツイートが発信されました。そのツイートは投票日から急に止まり、静けさを取り戻しました。多分騒いでいたのは候補者の関係者や応援者で、多くの一般市民は、それほど捲き込れなかったみたいです。

やはり大量のチラシや多くの看板設置した候補者は上位の投票数で、SNSを駆使した選挙活動よりお金をかけたチラシや看板が未だに印西市では有効な選挙活動でした。

でも駅前の選挙の動員は多くて驚きました。

以前より選挙に関心を持つ市民が増えた事は確実です。このまま市政にも関心を持ち続けて欲しいと思います。



次は市議会議員補欠選挙と今後の市議会を考えてみたいです。

そう言えば4年前の市長選挙に出たN国の新藤氏は、N国を辞め無所属で東京都港区の区議会議員になっていました。

ただの傍観者なのに、大騒ぎの市長選挙が終わり疲れてしまったガネーシャJr.でした。