~詩を贈りたい~埴輪の気持ち
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トウキョウ

他人には見せれない顔を

誰もが隠し続けながら

人々は同じ色の絵具を使って

違う絵を描こうとしている


明日をどうしたらいいのか

皆はそれを知りたがっている

だが明日はどうなっていくのか

皆はそれを知る事はできない


言った者勝ち

早い者勝ち

快楽の為に我を忘れ

偽物ばかりが蔓延るこの街では

真に本当である物が偽物となる


忙しく歯車が廻り続けるこの街に

夜を知らせる鐘は鳴らない


軋む歯車の

鉄は血の味がした

夏歌

離した手は

太陽の光に照らされて
いつもより少し

小さく見えた


夏の終わりはいつも
人知れず現れて
夏に取残された心を
切なくさせる


いったいどれだけの
夏を通り過ぎて

夏を感じて



想い返しても
早送りも巻き戻しもきかない瞬間
アキの空気に包まれて

ありがとう

『ありがとう』と言われると

自分の存在の意味が分かる

優しさの意味を垣間見る気がする


世の中にはたくさんの優しさが溢れているが

中には大きなお世話と呼ばれるものもある


届く優しさがあれば

届かない優しさもあるから


僕は君に

ちゃんと優しくできているのだろうか

時々分からなくなる時もある


でも君に

『ありがとう』と言われると

全てが報われる気がする

ちゃんと届いたんだと嬉しくなり

何だかこっちも『ありがとう』と言いたくなる



『ありがとう』と

その言葉を聞く為に


僕は君の隣にいるのかもしれない

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