~詩を贈りたい~埴輪の気持ち -3ページ目

プラット

朝の電車でひとり

いらない事まで考えて

始まりの駅へと進んでいく


乗り過ごした季節は

もう追いつけるはずもない

どんどん遠ざかっていくだけ


意味もなくただ

意味もなくただ…

感傷的になるだけ


いったいどこまで行くのが

正解なのでしょう


電車は進む


乗り帰る事もできず

迎えに行く事もできず


電車は進む


揺れは定まらぬまま

解からぬまま


電車は進む


夜の電車でふたり

いらない事まで考えて

別々の駅へと降りていく


答えのない問いに答えていく

星屑

ゆらゆら揺らいで見えなくなるまで

真っ暗な部屋で揺れる白い光

儚い言葉と一緒に揺れるなら

想いを全て運んでくれ


光は今もゆらゆら揺らいで

掴めるほど近いと感じさせるから

無意識のうちに手を伸ばしてしまう

届かないと解かっているのに


暁が明日に変わる頃

ゆらゆら揺らいで誘う手を

僕はそっとほどく事にした


もう月は地球を何周したのか


流れていく君を

ただ立ち尽くして見送る静かな部屋

月だけが太陽の光を反射している

僕らはたりない同士の2人

僕らはたりない同士の2人

助け合い

励ましあい

生きている


自分以外の人間を

他人と呼ぶなら

僕らもきっと他人の2人


だから相手のことを100パーセント知るなんて

もともと難しい話し


でも相手のことを知ろう知ろうと

想い、追いかける行為は

とても尊いと思うんだ


僕らはたりない同士の2人

だから時にはすれ違い

言い合ったりもする


でも互いの足りないところを補い合って

分け与えれば

僕らはたりない同士

1つになれるよ