映画「十三人の刺客」 | Finally today is tomorrow! 

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最近ずっと、王様のせいでリビングでは日本のアニメ「ナルト」ばっかり流れてるんですが…ガーン

たまには映画を見ようと言うことになって、王様が衝動買いした日本映画「十三人の刺客」を観ました。

$Finally today is tomorrow! 

*ネタばれありです。

ネットで調べたら、日本でもアメリカでも結構評判が良かったんですが…

う~、私はやっぱり三池崇史監督の映画は苦手です。と言っても、そんなにたくさん彼の作品を観てる訳じゃないんですけど。

今回の作品は、印象には残る作品ですが、個人的に良かったとか好きだとか言える作品ではありません。

人にお勧めするなら「クローズZERO」かな。あの映画には若いイケメン君達がいっぱい出てるし、会話とか面白くて好きなんですけどね~。

「十三人の刺客」も、会話は割と面白いですよ。

でも、この人の映画って…男はかっこいいけど、いつも女性が美しくないんだもん。

あの時代はそういう化粧だったと言うのは分かるんですが…だからって、あんなに恐ろしい顔にしなくてもいいじゃないね~。ぷんぷんプンプン

最初に出て来たお歯黒の新妻とか…うっ、怖い。 手足切られた女の子のシーンも、あそこまで見せる必要あるかな?って思ってしまう。そこが強烈でいいと言う人も多いと思いますが。

この映画に限らず、なんかどうもいつも「女性に恨みあるんですか?」って気がしてならない。私、残虐なシーンとかは別に平気なんですけど(怖い映画好きだし)、でも、女性をもうちょっと美しく描いて欲しいな~とか思うのですよ。

男性陣は良かったですけどね~。いろんなキャラのかっちょいい男達!もうちょっと、それぞれの登場人物の背景を詳しく知りたかったくらいです。そうすれば、もっと感情移入できたのにな。

チロッと調べてみたところ、アメリカ版では吾郎ちゃんが犬を食べるシーンと、岸部一徳がやられちゃうシーンがカットされてます。アメリカ人受けしないと判断されたんでしょうか?もしかしたら、デリートシーンとか入ってるかな? 後で観てみるべし。


見終わった後、まず家族3人それぞれの声に出たのが、「えっ? どういうこと?」

ちなみにこの日、サリーナだけお友達んちにお泊りでいませんでした。これは正解。彼女は怖いの苦手だから、見てたら多分悪夢にうなされてたかも。

エンディングで、死んだはずの小弥太(唯一侍ではない存在)が、また登場するんですよね。

そのシーン、幽霊だとか、1人生き残った山田孝之演じる新六郎の見た幻だとか、観客に「えっ?一体どういうこと? 死んだんじゃないの?」と思わせるシーンなんですが…

監督は、「観る人が勝手に想像してもらっていいです。」とインタビューで答えてたらしいです。


王様は、新六郎の幻なんじゃないか?って言ってました。 

私は… 彼は人間じゃなかったのかな?って思ったんですよね。山神様とか、天狗とか、そんな感じ? 山の生活に飽き飽きして、ちょっと人間の世界に遊びにきてみたけど、やっぱり人間はおろかだね~と帰って行く…そんな感じ。

新六郎の妻と、小弥太が愛する女ウパシを演じてるのが、同じ女優で1人二役なことから、「お前もちゃんと女の元にもどれよ~」というメッセージだとか

実は新六郎も死んでいるんだとか、人によって色々と取り方があるようです。



でも、王様からはそんな不思議なエンディングより、もっと真剣にツッコみたい場所が私に投げかけられてました。

まず、屋根の上の弓矢、まだ残ってるのに弓を捨てちゃうのは何故? なんで利用しないの? そこにえらく引っかかったようで、怒ったように「Why?」「Are they stupid?」と叫んでました。(笑)

ま、そこは「武士はやっぱり刀で戦いたいんじゃない? よう分からんけど」と答えた私。

でも、最大の突っ込み部分は、私にも答えようがなかったんですが…

いや、だから、敵は一体何人いてたん? っちゅう話。

映画の会話の中では200人以上、いや、300人って話ですが、最初の爆撃やなんやらで、残ってるのは後三分の一くらいって言ってたんですよね。てことは、100人。そこから始まる長時間のチャンバラシーン。

どう見ても、1人あたり50人くらい殺してましたよね~。 

「一体何人おんねん! 300人どころやないで、あんた」っていうのが私たちのツッコミ。

倒しても倒しても、まるでゾンビ映画のように、次から次へと現れる大量の敵のお侍さんたち。なんかもうそれで、ス~っと気持ちが冷めてしまった感じでした。

「まだ出て来んのか、おい」とテレビに向かって叫んでたはにバニ家の人々。(笑)


はにバニ的には…

とにかく私はもう、手足切られた女の子のシーンが目に焼き付いて、何が嫌って、それが嫌~。あぁいうビジュアル的な衝撃に弱い女です。あぁいうとこは反対に、想像をかきたてるチラ見くらいにしといて欲しいんですってば。

あと、演技のバラつきも気になったかな~。時代劇風なのや、現代劇風なのや、舞台風なのや映画風なのや…なんか、人によって演技の仕方がバラバラで、見ててちょっと違和感感じました。

会話とかね、聞いてて面白い部分はたくさんあったし、浪人の平山九十郎が、切っては刀を取り替えて、バッサバッサと敵を倒して行くシーンとかは最高にかっこよかったし…

何より吾郎ちゃん演じる狂気のお殿様が最高でした~!

いや~、見事に演じてましたよね。あの役に吾郎ちゃんを抜擢した監督はさすがだなと思います。

でも、やっぱり全体的に… ビジュアル的に汚い感じがして嫌だったかな。「汚い」と言う書き方が適切ではない気がするんでうけど、他にどう書けばいいのか分かんなくって… 暗いというより「汚い」のよね。わざとなんだとは思います。でも、そういうのが苦手なので、私はこの監督さんの作品が苦手。

もう二度と見ることないであろうこの映画、レンタルとかじゃなくてBlu-ray買いやがった王様にブチブチ文句言ってました。さすがの王様も、「うん、買うんじゃなかった。」って反省してたけど。(笑)

てことで、はにバニ家採点は… 60点くらい?