The Shimmering Blond Sister | そういえば、昔は文学少女でした。

そういえば、昔は文学少女でした。

クリスマスと誕生日に一冊ずつねだった、「世界少女名作全集」。図書室の本を全部借りよう、と思ってた中学時代。なのに今では読書時間は減る一方。ブログに書けば、もっと読むかも、私。という気持ちで始めます。洋書から雑誌まで、硬軟とりまぜ読書日記。

The Shimmering Blond Sister: A Berger and Mitry.../Minotaur Books

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なんと5ヶ月ぶりの更新です。忙しすぎて全く本を読んでいなかった夏でした。電車に乗ると気絶していたんだよな。

というわけで、映画評論家ミッチと女性警官デズのドーセット・シリーズこれが7作目。

基本的に1話完結だけど、本筋以外にも、主人公ふたりの恋の行方だとか、デズのパパの体調だとか、常連さんには気がかりなことがいろいろあるのがシリーズものならでは。
先に8作目を読んでしまっていたので、ちょっと話が行ったり来たりしてしまいましたが、これでやっとつながった。

今回は、ミッチの幼馴染ケニーの母であり、初恋の人でもあるベスが登場します。ケニーとヨガ講師キンバリーの結婚が決まり、ハッピーなドーセット界隈・・・であるはずが、いろいろわけありで複雑な現実。何やら不穏な雰囲気が漂います。

その頃、住民たちを悩ませていたのが「ドーセット・フラッシャー」。週末ごとに出没してはズボンのファスナーを降ろして女性たちを驚かす露出狂です。困ったもんだ。デズはこのフラッシャーの正体を探るのに苦労していたのですが、ある夜、元警察官のオージーを尾行していて、彼が殺される場に居合わせてしまいます。オージーがフラッシャーだったのか。それとも彼はフラッシャーに殺されたのか?

デズはオージーと揉めていた経緯があることから、あらぬ嫌疑をかけられて、自由に捜査できない立場に追いやられます。
愛する人を救うため、ミッチは真実を追いかけますが、そこで知りたくないベスの過去まで目の当たりにすることに・・・さて、犯人と真相はいかに!?

謎解き自体はあんまり面白くないです。
すべてが明かされてもカタルシスがないし、腑に落ちない。

でももしかしてそれは、ブランクがありすぎて「ミステリ脳」がよく働かない、こっちの問題かもしれません。