Hotel California のデジタル化音質 | haneのブログ

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さて、前に予告しましたがこの泣く子も黙るというか、リアルタイム組からすると過大評価されてる気もするEAGLESのアルバムの、デジタル化、デジタルリマスタリング、ハイレゾフォーマットあたりを診ていきましょう。

いやーアナログ盤は資産価値ありますね、折り畳みの豪華なジャケットに、超ワイド三つ折りのカッコいいモノクローム・ポートレート、
二つ折りの曲クレジット、歌詞カード、当時の熱い解説が同梱されています。

このアルバム、とんでもない種類がリリースされていますが、ビニール以外だと、1976年に8トラックのカートリッジ ET8 103 が米国リリースされています。
同じく1976年にコンパクトカセット K453051 が英国リリース、日本でも PKF-5214Y がリリースされてますね、ただ、資料的価値は在りますが音質は劣化してる思います。
わたしのこれは1981年のリイシューLP P-6561Y なのですが、1984年に初CD化されます。
P-6561Yからそう時間経ってない状態で当時の業務用デジタルレコーダーにて48KHz/16bitのデジタル化が成された?マスターテープはまだマトモだった時機と推測します。
この48KHz/16bitデジタルデータからの使い回しではないかと思いますが、わたしは1997年のリイシューCD AMCY-3009 という廉価盤を持っています。

特性採ってみました、黄色がP-6561YのDL-103、黄緑が同LPのVM95ML、そして茶色がAMCY-3009 です。
CDのくせに超高域がDL-103に完敗です。。
低域70Hz-90Hzのブーミーピークが5dBぐらい上がっていて締まりがありません。。
ちょっとわけ判りませんが、同時期のマスターテープから作ったLPに比べCDは音が悪いんです、不思議。

そしてデジタルリマスターが始まります、時は流れて2011年にSACD化、おそらくここでDSDハイレゾマスターが作られたのでは。
そのハイレゾマスターから2013年にデジタルリマスター盤リイシューCDが出ます、このデジタルリマスターの192KHz/24bit ハイレゾファイルが e−onkyoで手に入ります。

その192KHz/24bitデジタルリマスターファイルの再生を橙色で重ねました、異常にレベル高いので1KHzでレベル合わせしてあります。

なんと、超高域がDL-103同等レベルに回復しています、2011年か2013年のデジタル化品質が良かったのか、単にデジタルで音量上げたのか?
ただ、DL-103に比べ 5KHz以上おしなべてレベルアップしているのでハイ上がりにイコライジングしたのは間違いないでしょう。

高域はDL-103的に爽やかでそう問題を感じませんが低域がダメなんです。
CDよりもさらに低域の締まりが無くブーストされていて、わたしの部屋では正直聴くに耐えません。。
いわゆるドンシャリにイコライジングしたうえでコンプレッションをキツくかけて音圧を上げたのでしょう。

・・とまあ、マニアックにこまごまつつきましたが、10年以上昔の旧作のデジタルリマスター盤における宣伝文句とは異なる闇のような状況、本質的な音質は良くなっていないというのは事実としてあるという事ですね。
ちゃんとしたリマスターもあるのだとは思いますが、、Doobie Brothors あたりはそうかも。
結局のところ、オリジナルの状態の良いビニール盤を聴くのが最良なのは間違いないでしょう。