【推薦】ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則 ジム・コリンズ著 | 日々に、折々に…

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折々に浮かびくることをとりとめもなくつづってみました 風の音を聴きながら…


【推薦】ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則 ジム・コリンズ著 日経BP

 「経営」といえば誰を思い出すだろうか 経営の神様である松下幸之助や新たな神様,アメーバー経営の稲盛和夫だろうか… または,ドラッカーをあげる人も多いかもしれない 私とて,書斎の本棚にはドラッカーの赤い書籍がずらりと並んでいるのだ 経営を研究し,経営理論というものがあるならば,このビジョナリーカンパニーだろう ジム・コリンズは元スタンフォード大学経営大学院教授 まさに理論家である しかし,専門職を育てる経営大学院は理論だけではないはずだ 研究かを育てるのではなく,専門職を育てるということは「理論と実践」がまさに往還したり融合したりすることによって現場で生きることを育てるということのはずだ

 コリンズの「ビジョナリーカンパニー」も書棚にずらっと並んでいる ボリュームある書籍が5冊,そして,この「弾み車の法則」と「特別編」の薄い2冊である この2冊はビジョナリーカンパニーのダイジェストというか,エッセンスともいえよう ビジョナリーカンパニーの最重要ロジックがわかる 自社の弾み車がどうなっているのかを徹底的に分析し,適切な配列をした上で弾み車を回し続けるのである それが良好から偉大な組織への道である

 一見この当たり前のような,誰もがやってそうな,成功者の武勇伝では必ず出てきそうなエピソードをかき集め,実践を理論化し,言語化したところにとてつもない価値がある そして,理論を臨床において生かすには何が必要なのかということを行間からも読み取っていくことの大切さをつくづく感じるのである