迎え松明 | 日々、折々…

日々、折々…

折々に浮かびくることをとりとめもなくつづってみました 風の音を聴きながら…


 お盆ということでご先祖様を迎える「迎え松明」をおこなった 「松明とちゃうがなー」という声が聞こえてきそうだが、確かにそうである 「迎え火」という方が適切だろう 

 というのも、もともと山家に住んでいた頃は西の門の外に裏の竹林から竹のしっかりした枝を切ってきて、葉の部分を落とし、松で作っておいた松明を枝の股のところにおいて燃やすのだった まさに「迎え松明」だったのだ 日が暮れる頃に家族全員が迎え松明に火をつけてご先祖さまを迎えるのだ そして、「おもて」には家紋の入った盆提灯をかけてお迎えするのである


 今の提灯はまん丸いのだが、もっと上下に長かった 提灯の中のろうそくの火が少し黄色くて、そして、提灯自体が時代物で紙の色が黄色がかっていたのをよく覚えている 1年に1度のことゆえに「えーっとどうやったっけ」と思い出さなくてはならないことが多いのだが、印象的なシーンははっきりと写真のように覚えている