直営店で『冷やし中華』をはじめた時の話です。


アルバイトBさん「店内に冷やし中華の貼り紙をもっとしたら良いんじゃないですか?」

谷口店長「店内のお客さんには口頭でお知らせして差し上げるのが親切じゃないですかね。」

アルバイトBさん「でも、店内にいっぱい貼ってある方がオススメだって分かりやすいじゃないですか!」

谷口店長「そういうやり方もありますね。

     ただね。

     冷やし中華をはじめた理由は

     新規集客のアップと既存のお客さんの再来店動機アップです。

     だから、外にたれ幕を作って新しく出してます。

     今日は新たなお客さんやメニューに記載されていないのに

     冷やし中華と入店されるなり注文される方が多くいらっしゃるでしょ。

     それと、

     入店されたらお客さんに貼り紙で楽して訴えるのではなく

     目を見てお伝えするのが本当のオススメだと言えます。

     だから試食をしてもらってるんですから。

     心からオススメ出来るメニューをお伝えするのが

     飲食店でのお客さんとの交流ではないでしょうか。

     外を歩いていらっしゃる方にはお声掛け出来ないので

     目立つように告知をしているだけです。

     飲食店は人間力ですから個人的に1対1でお伝えして

     アルバイトさんでも社員でも信用して頂ける

     人間関係をつくって良いお店だなぁっておっしゃって頂ける様になりたいですね。」

アルバイトAさん「そうなのよね。

         人によっては冷たい物は身体を冷やしてしまうと

         夏でも敬遠される方もいらっしゃるからね。

         ちゃんとお客さんを見て、

         そのお客さんのニーズに合っているだろう

         オススメをしていけばいいんですよね。」

谷口店長「そうなんですよね。

     店が勝手に新メニューを出してるだけなんですから。

     新メニューだからって通り一辺倒にオススメするのは

     単なる押売になる場合もありますからね。

     基本はお客さんを良く見て

     望んでいるであろうメニューを会話の中で

     ご提案できるように努力すれば良いんです。」


それでも出続ける「冷やし中華」。

本意をしっかりと理解してもらえるように

アルバイトさんにも理由と理論をしっかりとお伝えする事と

時間が経つと忘れてしまうので

何度でも教える事がアルバイトさんの教育ポイントです。



売上改善と成功する新規開業の飲食店コンサルタント
株式会社ハンドシェイク 谷口将之


先日、知人より

「食中毒を出してしまった!」と

その後の対応について相談を受けました。


その日の注文を受けたお弁当が多かった為、

前の日の晩から仕込んでいた様で、

作った時間からお召し上がりになられた時間まで

相当時間が経っていた事が原因の様です。


イートインメインの店舗でのお弁当や仕出し販売は、

この時期、作った料理を保冷保管する容量が少ないので、

販売数などはそのストックヤードとも相談して決める必要があります。

特に、この時期は

本業のイートイン用の食材も保冷保管する量が増えますので

更にストックヤードは少なくなります。


商売として

より多くのお弁当をご注文頂く事は

正しい事です。

ですから、

対策としては、

ストックヤードの確保、

配送用のケースや配送時の保管方法など

しっかりと準備しておくと良いでしょう。

状況によっては

本業とのバランスを見直す事も必要かもしれません。


無理、無駄、ムラの排除。

その為に、

月1度くらい腰を据えて

見つめ直す時間を作る事も

健全な飲食店運営には必要な事と断言できます。


ちなみに弊社では、

毎日、早朝に作ったお弁当を

保冷せずに置いておき

数時間後に食味をしています。

実際のところ

食中毒は特定する事が難しいものです。

だからこそ、慎重に取り組む事が大事になってきます。



大失敗!(直営店での話)

それなのに、

先方の社長さんがわざわざお見えになって

『迷惑かけちゃったのに、

 お菓子まで頂いちゃって申し訳ない。

 さくらんぼ食べて下さい。

 申し訳なかったね。』

と、逆に頂き物をしてしまうという問題解決。


普通ならどんなお叱りを受けてもおかしくない話だったんです。


毎日お客さん達が帰られる直前の決まった時間に

届けさせて頂いているお弁当。

昨日、

忙しさの余り、配達が遅れ、

皆さん帰られた後という大失敗。

もちろん、謝るのですが、

これも直営店では

当事者のスタッフが自分で考えて行動します。


①携帯電話、ご自宅の連絡先を調べて、電話でお詫びをします。

②翌日、菓子織りを持って謝罪に。

③昨日お代を頂いてお渡し出来なかったので、今日は無料に。


次のお弁当には、お礼のお手紙を入れられたら完璧ですね。


私は言わないです。

私が言ったり行動するのは

ある意味簡単です。

トップダウンじゃ意味が無いので。

誰の為の謝罪なのか?

そこを全スタッフが理解することが

何より大切なので。