$飲食・人材コンサルティング谷口社長ブログ (新規開業・リニューアル・店舗診断・メニューイベント企画・販促・採用教育支援etc)-しめさば


この写真は

激うま「しめさば」です。

本当に美味しいです。

「これは他の店では絶対に食べられないね!」と

お客さんに言って頂けるレベルです。

「この店は、他とは違う!」と

思ってもらえる差別化できる商品です。


でも、だからといって

店頭やネットで大々的に告知をして

集客ができるのかというと

難しいといえる商品です。


なぜ?

店頭やネットでの告知は

新規の集客がメインだからです。

新規集客の肝は

「華がある分かりやすさ」です。

お店の味を知らない人々です。

つまりこの段階では味の勝負が出来ないという事を

忘れてはいけません。

思わず行きたくなる

値段、メニュー名、キャッチコピー、写真で

表現できるという条件が必要になります。


ですから、

一度食べれば分かる美味しさの商品は

御来店頂いてからのご案内にするんです。


調理場もホール側も

商品ごとこれを理解してご案内すると良いです。

そうすれば、

「これ旨いんだけど、出なかったよなぁ~」

なんて事は無くなるんですよね。




【お通し】

約20年、
本気で『お通し』について考えているんですが、
文化なんですよ。
外国人には出さないお店もありますが、
私は説明して絶対に食べて頂いています。

常々、
飲食店は文化に携わる仕事と申しておりますが、
文化は、『守る』『伝える』『発展させる』もの。
意味があるんです。その文化には。

お店で注文するとお酒が先に出ます。
その空腹時にお酒だけだと問題があるのは周知の事実。
だから、先附の意味があるわけです。
そして、お店の味を知って頂く意味も。
例えるとワインのテイスティングに近いですね。
ただ、日本は自動的に課金される仕組みなんです。

少なくとも、
①最初のお酒とほぼ同時に出すスピード感
②全てのお客さんに食べてもらいたいお店の顔といえる味
 (又は看板メニューに向けて食欲を湧きたてる味)
③お通し代金に見合う品質と価値
の条件は満たしていないといけない!

そういうポリシーを持ったお通しを提供すれば
変なトラブルはなくなり
お客さんに喜んで頂けるのではないでしょうか?

だから、弊社直営店では
最初に全てのお客さんに食べて頂きたい料理をお出しします!


※語源など色んな意味があります。それが文化です。上記は私が現代の飲食店でという条件を加味して自分の定義にしている内容ですので、完全なる主観であることを御了承ください。また、かなり簡略して記載しておりますので、その点についても御考慮頂きお読み頂けましたら幸いです。


谷口「このスタッフ、もう気持ち切れてますね。ヤル気失ってますね。」

ホール社員「なんで伝票みただけで分かるんですか?」

谷口「見てご覧、例えば今日の伝票は『現』『券』、
   昨日までは『現金』『食券』って
   書いているんですよ。
   些細な事だけど、差が出てるんですよ。
   でもこの差が大きい。
   昨日、指摘された事を本人は『分かりました』と
   言ってますが、納得してないんでしょうね。」

ホール社員「なるほど。」

谷口「さあ、どうします?
   理解してもらう為に再度話してみましょう!
   ちゃんと伝わっていないかもしれませんからね。」

実は、伝票だけで判断していないんですよ。
前日指摘をした後から特に注意して言動を見ています。
注意されて気にされない人は少ないです。
だから、平常心で居られないのは、極々普通。
ただ、それが、「動揺」なのか「不貞腐れ」なのか。
何気ない行動・発言からそこをトータル的に判断しています。
たったひとつの事だけで判断されてはスタッフが可愛そうですし、
それは上司(である私)の怠慢です。

『お客さんを見て!スタッフを見て!』という意味でした。