嫌われたくないっていう想いが強すぎて、好きな人ほど、どんどんどんどん言えなくなっていくところで。」
「自分らしくいれなくなるなら、恋愛しないほうがいいって思ってるくらいに。」
「うんうん」
「特に私は健常者の世界で生きてきて、りょーたさんは当事者で。私の当たり前の感覚が傷付けちゃうかもしれないこと、それが今1番こわいことなのです。」
「うんうん」
「でもね、りょーたさんは、想ったことは言った方がいいよねーって言ってくれたから。その言葉を聞いたときに、この人となら、もしかしたら私らしくいれるかもしれないって思ったんだ。
だから、私の感じたままに伝えたいことを伝えたいって思います。
それによって、ときには嫌な気持ちにさせたり、傷付けてしまうこともあるかもしれない。
そのときは、素直に伝えてほしいのです。。嫌なことがあったら教えてほしいのです。」
「うん。」
「そうやって、ふたりの気持ちを大切にしながら、自分のことも大切にできるように。
ふたりの関係を育んでいきたいなーって思っています。」
「ひーちゃん。。
話してくれてありがとう。
嬉しいな。
俺も今までの恋愛の多くは自分のことをただひたすら酷使して、我慢して、それでも相手に喜んでほしいなぁと思って頑張ることが多かったから最後らへんは疲れることが多くて大変だったの。
だからもう恋愛はしなくて良いかなーって思っていたんだよ。
それでもひーちゃんに出会って目の前がパッと明るくなりました。
付き合う前まで、知り合ってからも長かったもんね♪
たくさん話して共有していこうね。
ありがとうひーちゃん」
「ぐすんっ(涙)
ありがとう、りょーたさん
嬉しい。
よろしくお願いします。」
「ひーちゃんにとって心安らげるなんでも話せる存在になれるように努力します。
お互いの価値観を認め合って、高め合っていけるような2人になろうね。」
「うん、ありがとう、りょーたくん。
眠たいのにごめんね
ほんとによろしくお願いします✨」
「ううん、楽しかったし、嬉しかったからいいよ!
こちらこそ、よろしくお願いします。」
「またあしたね、おやすみ」
「おやすみ、ひーちゃん」
電話を切り、私たちのお付き合いがスタートしました*°
こうやって、最初にちゃんと苦手なことを話せたこと、今振り返ってもふたりにとってとても大きいことだったなぁと思います。
すぐに言えることもあれば、その場で言えないこともある。
特に私たちは相手の言うことをまず理解しようという気持ちが強すぎて、その場ではうんうん、と聞いてしまいがち。
(そこも私とりょーたくんがよく似ているところ(*´ `*))
だから、言うのはいつでもいい。
だって、言えない自分も、自分なんだもん*°
普段はなんでも話す私とりょーたくんも、
ときどきは苦しくなってから我慢してる自分に気付いたり、出会いながら、
その胸のうちも吐き出して、認め合って、
相手のことも、自分のことも受け入れ合っています。
ありのままの自分を見せられない、好きになれないなんて思っていた私は、
りょーたくんと出会ってから
飾らない自分でいることが心地よく、好きになっていることを感じています*°
りょーたくんもまた、
「ひーちゃんといると、素でいられる。甘えられる。
こんなのは初めて。
重度障害者の川﨑良太ではなく、川﨑良太として生きていいんだって思える。」
そう言ってくれること、心から嬉しく思います。
できない自分も認めつつ歩んでいこう。
これからも。
軽い気持ちで書き始めたら、こんなことに…。
お付き合いいただきありがとうございます(*´ `*)
これからもどうぞよろしくお願いします*°
馴れ初め編、終わり