出会った時とか、馴れ初めとか⑦ | 車椅子のきみと、てくてく、わくわく。




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車椅子に乗っている彼との
日常を綴っていますおすましペガサスハート


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研修でぐっと距離が縮まった私と良太さん。

この日から連絡はもっと親密に。



そして私ははっきりと、良太さんのことが好きになっていました。




そして良太さんからの好意も感じていました。




LINEだけじゃ物足りなくなり、予定を決めて、電話をすることに📞キラキラ

良太さんと仲が深まっていくことを感じる幸せ。




それと同時に、私は心の中で心配なことがありました。

ちょうどその頃、旧優生保護法による強制不妊手術をされた方が声をあげ、賠償訴訟を起こしました。


旧優生保護法の下に、「不良な遺伝子はいらない」とたくさんの障害者が本人に説明されず強制不妊(避妊)手術が行われていた事実。


そしてその法案が無くなったあとも、出生前診断が行われ、産まれる前から生命が奪われることを良しとする社会。

やまゆり園の殺傷事件の被告の「障害者は不幸を作ることしかできない」という言葉に肯定もしないが否定もしない、共感する声も少なくない社会。


旧優生保護法がなくなった今も、私たちの心の奥底に地下水脈のように流れ続ける
内なる優生思想ついて私もたくさんの情報に触れ、学びました。

(旧優生保護法についてはこちらの記事で書いています。)



学べば学ぶほど。

知れば知るほど。



自分の中にもある内なる優生思想に向き合うことになりました。

「五体満足の子どもが産まれますように」
「健康に産まれてよかったね!」


親なら誰もが思ったであろうこの言葉の裏にも、優生思想が隠れているのです。
(それが良いとか悪いじゃなくて、ごく自然に、とても根深く心の中にあるのです。)


自分の内なる優生思想に出会う度に

私の心がドクンと音を鳴らしました。



かっこよくて、素敵で、だいすきなりょーたさん。

障害者として、生きてきたりょーたさん。
健常者として、生きてきた私。


もし、私の何気ない言葉で、りょーたさんが傷付いてしまったらどうしよう。。


私自身も、表現することが大好きで、それなのに言えなくなっていくことは辛くて。だから誰かと歩むことに苦しさを感じたりして。
そのこわさは根深く残っていました。



電話が楽しみなような。

少しこわいような。

そんな気持ちで約束の日を迎えました。



そして

初めての電話。



色んな話をしました。
りょーたさんの相づちがなんとも心地よくて。


これまでのお互いの恋愛の話も。


電話の終わりごろ、
なんかあまりの心地良さに色々話しすぎちゃったかな、、、と急にこわくなって💦


「ごめんなさい、色々話しすぎたかもしれません💦
私は思ったことすぐ口に出しちゃって、まずかったかなぁって思ったことがあって。

だからこれ言ったらダメかな?とか、だんだん考えすぎちゃって、そうするとなんにも言えなくなっちゃって。
それでしんどくなって。


そう言ったときに、りょーたさんが


「瞳ちゃん、楽しかったよ?

言いたいこと言えないの、俺も同じ。

でもさ、想ったことは言ったほうがいいよね~
瞳ちゃんの想ってること、聞きたいな。
たくさん教えてね。


そう、返してくれたのです。



りょーたさんもまた、同じ経験してきたこと。


そして、その上で想ったことは言っていい。

そう言ってくれたこと。


そのひとことにすーーーーっと胸が軽くなりました。



付き合うまで、あと3日。


続く。