3月11日もう3年も経ってしまったんですね。
福島第一原発が被害にあってから、途絶えることなくあまり良くないニュースが続いたせいか、時がたつのを忘れていた気がします。(´Д`)
あの日を思い出したくない人、忘れたくない人。3年後の被災地は色々な未来が来たということでしょうか。
僕等も忘れることは無いでしょうが、一日一日過去のことなんですね。
午後の黙とうでそんなこと考えてました。
表題の島村勧業会社 製造蚕種之章 チェーン刺繍 3です。

オリジナルの島村勧業会社製造蚕種之章をイラスト化しました。
実物は10cmも満たない小さなものです。これをA3サイズ程度大きくした刺繍をする予定です!
高解像度カメラを使えばそのまま図案とすることもできますが、せっかくなのでイラストにしたかったのと、複数枚作れるように製版するために作りました。
これを刺繍する糸が出来上がってきました!(゚∀゚)

ん~ワクワクしますね。+(0゚・∀・) + ワクテカ +
糸は座繰り糸でatelier canoanの中野さんにお願いしました。(´∀`)
もちろんシルクです!!
僕も20数年この業界でご飯を食べていますが、絹を使うお仕事は1%でした。
この1%はatelier canoanさんのショールだけです。
それ位絹は高価ですし、後々のアフターケア(管理)が大変なので、用途を選びます。
とてもいい仕上がりだと思います。
今回ショールにチェーン刺繍をしましたが、同じ座繰り糸なので滑り具合や糸切れなど、まだ刺繍してみないと分からないですね。
トラブルはできるだけ避けたいところですが、そもそも不確定要素満載の糸を使って地場産業を盛り上げる趣旨が絡んでいるので、トラブル歓迎!じゃないけれどやりくりしてみたいという、職人魂みたいなのはあります。(; ・`д・´)

朱赤
日照に使います。

生成
これは精練したままで繭自身の色です。
『なましろ』とか『きなり』や『オフ白』などと呼びます。
市販の糸ではメーカーによって色合いが微妙に違います。
基本的に晒していない白という解釈が共通認識となっていますね。晒し【さらし】とは漂泊のことです。
今回この生成はカイコ蛾と繭に使用します。

墨黒【すみくろ】
チャコール。炭色のことですね。
きっと黒にしなかったことに満足する予定です。
文字とツタに使います。
朱赤も墨黒も元は生成です。
染めは自分でと思いましたが、かせ(写真の様な糸の状態)の扱いにも慣れていないので、撹拌時に糸を絡めてしまったら泣けてきますので、今回はプロの染色家にお願いしました。

頼んで正解でした。ォオー!!(゚д゚屮)屮同じ。
朱赤はオリジナルの赤より若干暗い色で指定いたしました。
赤に落ち着きを持たせて、仕上がりを締めさせるつもりです。キュッとね。

こっちも良い感じ。(・∀・)イイネ!!
やはり糸も染めもその道の方に頼めばお値段も張りますが、材料や技術はその商品の礎ですから、何にも代えがたいものです。と僕は考えています。(・∀・)
もちろんケースバイケースなのは言うまでもないですけどね。
今回の蚕種の章は適当には作りませんので、妥協はしません。
よし!次回は刺繍に!って行きたいところですが、このままでは刺繍ができません。
かせを今度はボビンに巻き返します。
次回はこのかせ糸を持って、群馬県繊維工業試験所にでかけます。( ゚Д゚)ゞ リョーカイ!!
それではまた次回
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