シニールワッペン カイコ2 シニールの糸抜け問題 | HANDLERのブログ

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みなさんこんにちはHandlerです。

10日は43回目の誕生日でした。( ・ω・)モニュ?
この間テレビでホリエモンさんが出ていらして、女の子にケチョンケチョンに言われていました…
彼のことを「だれ?どこのおじさん?」という件。

あぁそうか彼女たちから見るとそうですよね、僕の子供だと言っても通用するわけだし。(´Д⊂ヽ
そうですね、僕も彼女たちの頃は色んなものが楽しく心ふるわせていましたよね。
楽しかったな。

けれど今は今で(・∀・)イイ!!って歳の取り方ができています。
まぁ満たされないことの方が多くて、嫌になってしまうことが沢山ありますけれどね。

笑っていればいいことあると思う。(>Д<)ゝ”ラジャー!!



表題のシニールワッペン。カイコ2シニールの糸抜け問題です。

まぁ同じネタを連投しやがってって感じです。┐(´∀`)┌ヤレヤレ

それでもやるんです。お仕事ですから。('・c_・` )ソッカー



先日作ったシニールワッペンカイコガでは、時間の関係でちょっと飛ばしていました。
それもロゴ周りのベタで、どうにか修正できるだろうなんて結構安易に考えておりましたら、とても納得できる仕上がりに、到達できませんでした。(´Д`υ)))ポリポリ

それじゃいけない!
ってことで今回は極丁寧に仕上げます。Σ(`Д´ )マヂデスカ!?
まぢです。ってだったら最初からちゃんとやれよ…ですよ。



あぁ写真が…ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
こうなることを予期して数枚撮って問題回避するのが良いのでしょうか?
プレビューで納得してPCで開いてみると乙ってことが良くあります…
どなたかアドバイスを頂きたいです。(´Д⊂ヽ
というかピントの位置が悪い…


とりあえず今回は、しんじ @SHABBY-BROWN*さんからの疑問にお答えするスレでもある。
本題に逸れたことはスルー。


まず一列というか一本刺繍してみる。
このループは浮いてるだけです。

何かに引っ掛けたことを想定して、ピンセットで中間のループをすくってみる。

すると…
するすると引っ張られて、ループが無くなってゆきます。(つд⊂)エーン
本来シニールという物はこれほどで解れてしまう代物なんです。
みなさん大事にしてくださいね。


二本並べてみる。
この状態で摘まんでみる。

抜けない。(´・ω`・)エッ?
何故か?
摘まんだ場合は一つのループを引っ張っていないからなんです。
同時に3つくらいのループを摘まめば、ピンセットで引っ掛けた時の様な事態にはなり難いのです。そのからくりは全部のループが裏でつながっているから。
表で数か所摘まんだ時、裏はフェルトを介して引っ張られます。
これがブレーキになる仕組み。
つまり1つのループで無ければ一列でも複数のループを摘まむのであれば解れないという事です。

んーっこんな感じで分かります!?しんじ @SHABBY-BROWN*さん⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ドテッ

説明が下手で…┐(´∀`)┌ヤレヤレです。

*上から正常なステッチ。
*真ん中はピンセットで引っ張った時と同じ状況。

摘まむ箇所が青い所だとすると、フェルトが邪魔してそれ以上引っ張れないという原理。
なのでなるべく密集しているのが好ましいのです。

で、如何にこの問題を少なくするかです。(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン
事故は起きても被害が甚大では困ります。

縫い物という物は最初に縫った糸は重ねて縫うことによって解れにくくなります。
刺繍だけでなく縫製もそうです。
なので↑のように二列に並べると、一列は引っ張りに対して確実に一気に無くなります。
それでは困るので、「刺繍した上に刺繍」を重ねます。


僕はルーピングと呼んでいます。
円を描くようにグルグルとバネを伸ばしたように刺繍します。
こうすると(ある程度なんですけど)最初に刺繍された糸は次々に上に重ねられてゆきます。
つまり抜けにくくなる。

荒く刺繍するより密度をあげて刺繍すると、重なりも多くなり引っ張られてしまっても、被害が短くなります。
これがシニールワッペンのキモです。ホジホジ(´σ_` ) ポイ( ´_ゝ`)σ ⌒゜

やっぱりつまめ…

ません。

しかしピンポイントに攻められると…

やっぱり抜けます。

密度を上げてもほつれる問題は解決できません。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
これはそういう物だと思うほかありませんね。
原理の問題ですからね。

万が一自分のシニールワッペンでこのような糸抜けが出てしまったら、周りの糸と同じ高さでCutしてください。糸が抜けてフェルトが見えてしまっていたら、軽くアイロンで毛足を整えてみる。それでも解決できなかったらそのまま我慢するか、メーカーや業者に相談してみる。
注意!毛糸はアクリル製が多く使用され、アクリルはアイロンを当てるとクタッとしてしまいますので、軽く注意すること。これ鉄則。(>Д<)ゝ”ラジャー!!



余談ですが、シニールが多く多用されるスタジャンやアワードジャケットなどは、裏地が付いていますので、僕らがお預かりして補修するにしてもまずはJKTの裏地を分解します。
それからワッペンを取り外し、シニールの補修です。
同じ手順で縫製してリペアいたします。作業内容としてはスペシャルな部類です。
お財布と現状とご相談…

しかしそうと言っても出来ることはするのが生産者たる者。


裏面に接着芯(不織布:フショクフ)を貼って少し気休めを。

刺繍によるしなり(湾曲)を取る役目もあります。
古いワッペンをみますと、この不織布がないものが沢山あります。
フェルトを補強する為の寒冷紗(カンレイシャ)も綿芯だったりいろいろです。


Chirstmasカラーに急きょ変更してみました。
今回は杢グレーフェルトの台を縫製してみました。
シニールワッペンは1mm厚のフェルトにシニールを刺繍して、1mmもしくは2mmのフェルトを台にするタイプが主流です。

どうでしょうか?
糸目3本の文字です。シニールでは立っているループが倒れ込むと文字の太さや形がすぐに崩れます。そうならないようにロゴもロゴ周りも打ち込む必要があるのですが、この辺りが手作業なる上で、どうしても不確定で仕上がりにばらつきが出てしまう点ですね。
僕が下手だという事なんですが…(´ε`;)ウーン…


こういう細かい所はコンピューターミシンの精度はとても素晴らしいですね。
角は出るし角度だって正確。
ただ味が無い。
コンピューターミシンで仕上がった刺繍は現在の主流です。
僕が作るようなものは時代錯誤で不安定な商品です。
しかしヴィンテージやアンティークというくくりで言えば、間違いなく本物です。

僕は50年、100年先のヴィンテージを作りたいと考えてます。


毎度のことですがスレに関する質問は大歓迎です。( ゚д゚)ノ ハイ!シツモーン!
僕の商品じゃなくても、やっぱり刺繍物や服は大事にしてもらいたいですからね。
それではまた次回