お蚕さま シニールワッペン | HANDLERのブログ

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みなさんこんにちはHandlerです。


週末は勤労感謝の日ですね。
週末は連休にしちゃいます。

何処へ出かけようかって気分盛り上げながらの作業は、とても気分が乗って( ・∀・)イイ!!ですよね。

チェーン刺繍ミシンではチェーン刺繍が刺繍できます。当り前。βακα..._φ(゚∀゚ )アヒャ
構造を利用したもので、調整を変えるとシニールやサガラと呼ばれる手法になります。
今回はこのシニール刺繍・サガラ刺繍の紹介です。

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ギェー!って人は我慢です。:(;゙゚'ω゚'):
僕もいわゆる「芋虫」はあまり好きじゃありません。
なのでなるべく可愛く。(*´∀`)

さて、表題のお蚕さま【オコサマ】って読みます。カイコ蛾の幼虫です。

知らない人はいないと思いますが、この子が吐き出した糸を絹糸と言って、高級繊維の代名詞ですね。
幼虫から成虫になる過程で作られる繭【マユ】は、ほぐすと1500mほどの長さの糸が採れます。

また僕らが普段使っているレーヨン糸は、この絹糸を目指して作られた糸なんです。
知ってました?(´ー`)チラネーヨ
レーヨンを人絹【ジンケン】と呼ぶのはこのことです。
レーヨンの主要原料は綿なんですけどね。φ(`д´)メモメモ...

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ラフ画の上をパス取りします。
シニールやサガラと呼ばれる刺繍は、呼び方が違うだけで同じものです。
この他にパイルなどという人もいらっしゃいます。

シニールやサガラ刺繍(以下サガラ)を紹介するのなら、こんな手間をかけないで充分説明できるけれど、やっぱりただ刺繍されているよりは柄になっていた方が、楽しいしイメージしやすいと思うので、ちゃんとイラストを作ります。
手書きしたラフ画をスキャナーで取り込み、イラストレーターでイラスト化してゆきます。
この作業がトレースです。
トレースされた図案をもとに捺染用の版を作製し絵付けをします。
版を作っておくと量産に対応できるようになります。
それに手書きよりは線がきれいになり、仕上がりも綺麗になります。

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お蚕さまを題材に選んだのは、ここ群馬ではなかなか熱いキャラクターだったので。
ヘー(´ν_.` )ソウナンダ

古くから群馬では養蚕【ヨウサン】が盛んな所で、あちこち桑畑でした。
最近は全く見ませんね。
群馬の富岡製糸場は近代日本の礎でした。
明治の当時富岡からの絹糸を唯一の貿易港だった横浜へ運ぶのに、鉄道では上野が終点でした。
上野から先は土地の問題やらでインフラ整備が進みませんでした。
そこで埼玉県の赤羽から渋谷などを経由し、富岡から横浜への線路が開通しました。
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その後のインフラ整備で新たに作った線路を品川とつなぎ、上野へと繋ぐことによって、今の山手線ができました。
山手線は言ってみれば絹の道だったわけですね。スゲ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━!!!!

今富岡製糸場跡は世界遺産を目指して群馬県では準備をしています。ォオー!!(゚д゚屮)屮

それに加え今年歩いた中之条ビエンナーレ2013も、養蚕で栄えた絹の街でした。

何かにつけて絹がまとわりついていた年でした。
そういう時はとことんやった方がいいと思う僕です。(´∀`)

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幼虫より成虫はあちこち細かいパーツが増えています。
このイメージですと15cm程度のワッペンにするには、いささか絵が細かすぎで綺麗になりません。
チェーン刺繍であればさほど問題ないのですけれど、サガラ刺繍では毛足が高いため、図案のブレ率がチェーンより大きいのです。
こういうところは発注者様のご理解が必要になります。


なので今回は背中に配置できるようなサイズで作成しましょう。

しかしいきなりヘビーなので胸サイズを先に作ります。
それはまた次回に。


僕のこの世で一番嫌いなものは『蛾』です。
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
もうどうしようもなく嫌です。

だけどカイコ蛾はサイズ的にもどうにか我慢ができるサイズです。
それでもカイコやカイコがは大事な存在という意識もあって、ちょっと特別な生き物です。
今も触ることができるだろうか…ミ,,・∀・,ミ
子供の頃はへっちゃらだったんですけどね。


それではまた次回