その名は『マルゴク』 | HANDLERのブログ

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みなさん、こんにちはHANDLERですニコニコ



連日寒い日が続いています風
後一月ほどは辛抱が続きますね。
僕は暑さ寒さは苦にならないのですけど、この寒風だけは辛い…
色々あってマラソンというか、ジョギングですね。昨年の9月頃から初めて週1~2回10㌔ほど走ってます。

何があっても風邪など引けないですから、寒風のない日を選んでいるのですけど、やはりこの時期そうも言えないほど、群馬は風、風、風です。
信号に捕まってしまうと、当然汗が体温を奪ってゆきます。
『今日はあそこを曲がって帰ろうか』とか『そうだよ、誰に怒られるわけでもないし、』などと自分との戦いです。風がなきゃそんなことも考えないんですけどね。群馬のからっ風は『魔物』です。
一度ニューイヤー駅伝など2月開催とかやってみたら、絵的には凄く面白いと思うんですけどね。

特に7区。TVの前の人はなぜ皆ヨタヨタ走っているのか、理解できないでしょうね。良く芸人さんがでっかい扇風機に吹かれてすっ飛ばされてる絵がありますけど、まさにあれに近いです。
笑えませんよショック!





さて先日嫁さんと気になるイベントがあったので、二人で出かけてきました。
高崎市のYAMADA電機4Fで、刑務所で生産された商品を、販売する催しです。牢屋

カメラを持って出かけなかったので、どのような感じがお見せできませんが、なかなかの賑わいぶりでした。




以前TVニュースの特集でしたでしょうか、凄く興味のあるニュースだったので、この催しを知ったときは直ぐにこの商品にリンクしました。

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帆布の前掛けです。
よく酒屋さんなどが使っているイメージがありますよね。あれです。


商品名は「刑務所の前掛け」です。

絵柄はブラックユーモアたっぷりで、日本の刑務所という先入観を覆すほどのインパクトがあります。僕はそれが忘れられなくて、ニュースに釘付けでした。
糸偏に携わる職業柄、この手の商品に興味があるのも、とても興味深くて是非入手してみたいと思っていました。

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素材は綿100%の8号ほどでしょうか?帆布のインディゴ色で、表には白のラバープリントが施されています。
紐は綿レーヨンでレーヨン特有のしなやかさと光沢があります。表がオレンジで裏が白の織りになっています。

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左右の角にポケットが付いていて、ちょっとした小物が収納できます。左右の収納は中央にしきりが無く、中で手を握れる構造です。
ポケット口の両サイドには閂が施されていますので、強度の心配はありません。
この辺手抜きがない作りで、商品としての価値は十分にあります。



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拡大してみるとよくご覧になれると思います。
「お知らせ」によると、この前掛けは函館少年刑務所で企画・裁断・プリントを経て、宮城刑務所で縫製仕上げ・検品をされているようです。



手に取ってみて最初に残念だと感じたのがプリントです。
もちろんプリントが下手とかそういう事ではなくて、ここまでしっかり作り込んでいるのなら、やっぱり柄は白で染め抜きして欲しかった。
プリントにすることによって、作業の簡略化と時間の短縮は得られるでしょうけど。やっぱりこういう所は、ちゃんと蒸し水洗して抜染した方が良いです。
好みの問題かも知れませんけどね。
\1,300はこの商品なら僕は全然『買い』です。
染め抜きで値段が上がっても僕は購入するね。


ん~やはり惜しい。むっ

あ、もしやすると…
出所した後の職業訓練を見通して、染め事業より職に就きやすいとかそういう見込みなど、詳細な調査があってのことなのか?
そのようなことなら納得。



この丸獄シリーズ製品は、前掛けとしてポケットのない前掛けと、ポケット口が少々凝っていて、染め柄の布帛を切り替え縫製されていたりと、全部で3タイプ売られていました。
前掛け以外にはお買い物袋のような形の手提げバッグもありました。
女性向きなデザインでしたよ。フラップには丸獄のプリントがあって、ユーモアのセンスがある方にはグッド!
あとサイドポーチもあったな。




イベントに出展している商品は、前掛けの他には岩谷堂箪笥や陶芸品、木工品、革製品(バッグや靴など)様々な物が出展されていました。
岩谷堂箪笥はとても立派で、存在感たっぷりでした。


ただやはり若い人受けはしない商品がほとんどでした。
靴やバッグは確かにしっかり出来ていますが、デザインが20代30代ではなく、財布の紐が堅い世代向きです。
ハッキリ言えば企画が弱い。
物作りにストーリーが無いというのか…

刑務所から生み出される商品に、そのような物が必要か否か、捉え方によってはいろんな意見があるでしょうけど、どこで生産しても『作っても売れない』のはやはり駄目なんです。
収益をあげると言うことではなくて、生産者がやはり『考える』ってことで無ければ、商品は生きてこないと思うんです。
それはこだわりだったりアジだったりする訳ですけど、商品にある愛着って、商品を手にする人にも商品を生産する人にも、どちらにも凄く重要なことだと。
僕は思います。



そんなことを帰り際の車の中で、嫁さんと話しながら帰ってきました。
それではまた次回パー