三鷹市議会 令和元年第4回定例会 議案審査 | 半田伸明のブログ

三鷹市議会 令和元年第4回定例会 議案審査

議案紹介はこちら。前回のエントリーになります。
以下、審査参考資料の紹介です。

総務委員会審査参考資料
・令和元年度基金運用計画
※30年度末146億が今回の補正で121億。もう25億取り崩していることになります。諸事情はわかりますが(議案もあったし)、改めてこうやってみてみると一抹の不安を感じますね。
・市制施行70周年記念事業準備関係費等の概要
・三鷹中央防災公園・元気創造プラザ総点検の概要
・防災上重要な公共建築物の基礎調査について
※学校施設長寿命化計画を取りやめ、コミセンはじめ様々な建物を調査対象に加え、新たに「新都市再生ビジョン(仮称)」の策定に取り組むことがまとまっています。
・「三鷹市子ども家庭支援センターりぼん」の開設について
・待機児童解消に向けた学童保育所の整備
・旧三鷹市第二体育館解体工事の概要
・高齢者を対象とした見守りキーホルダーの配布について
・(議案第39号)入札及び契約の過程並びに契約内容
※入札不調案件です。市が求めている金額に届いていない実態がよくわかります。それにしても、随意契約の相手先がよく了承したものだと思います。

厚生委員会審査参考資料
・学童保育所条例改正新旧対照表
・子ども家庭支援センター条例改正のあらまし並びに条例新旧対照表
・指定管理者の指定に関する審議結果や事業実施計画書など
※こでまりについてですが、なぜポピンズなのかにつき、なるほどなと思いました。隣接する保育園につき不動産開発の一環で野村不動産が保育園部分につきポピンズを指定、学童については公となることから指定管理者制度の対象にというわけです。隣接するなら同一事業者というのもわかります。
非公募はあくまで例外であり、原則は公募ですが、ポイントは例外たる部分の説得性です。本件については理解しました。
なお、日本保育サービス部分はもともと非公募とする時点では問題意識を持っていましたが、その後の経過で特段の事故等がなく引き続きというのも、これはこれで理解を示したいと思います。

まちづくり環境委員会審査参考資料
・市営住宅条例改正のあらまし及び新旧対照表
・自転車安全利用条例改正のあらまし及び新旧対照表
・水洗便所普及条例の廃止について

既に過日のエントリーで書いたように、前2者はどうでもよい話です。即決でむしろ当然くらいです。
んで、3つ目ですが、要するに時効消滅したが、私債権である以上援用されたらどうしようもないわけで、そこで債権放棄が必要になるが、債権管理条例ができたことでようやく放棄という話でした。

補正予算案につき討論するかどうか迷っています。

元気創造プラザ事業で大きな債務が発生しました。施設の集約という名目のもと、社会教育会館跡地、総合保健センター用地、井口グラウンドの売却を前提とした議決だったのです。
今回の補正で前2者はケリがつきました。問題は井口グラウンド売却相当分53億です。

一般質問につき後日エントリーしますが、私はこの53億を返済しないまま駅前再開発に突入するのは認めることはできません。
そりゃそうでしょう。返済すると言って議決されたものを踏みにじって新たな事業で大借金って、それをもし市議会が認めるような事態があれば、これはいわば議会の機能停止に他ならないからです。

もっとも、様々な行政需要が発生しますし、53億を一気にとはいかないでしょう。もともと土地開発公社の不良債務を整理する努力を続けてきて、それが今年度でメドがついたわけですが、それを続けるという感覚で井口部分につきどんどん返済すべきだというのが私の考えであり、きつく何度も質問の場で指摘を続けています。

これが、もう土地開発公社にメドがついたと喜んで、他の様々なところに「溶け込んで」いくのなら、井口部分につき責任放棄とみられても仕方がありません。
さらに、ここは大切なことですが、土地開発公社の不良債務を頑張って返済したのは、清原さんだったのです。河村さんは何らしていません。
「溶け込み」現象が発生してしまうのなら、私は次年度当初予算時点で態度を硬化させるかもしれません。

ま、私は所詮はひとり会派ですし、私ひとり態度硬化させても河村さんには痛くもかゆくもないでしょうが、もうひとつ市政の安定を考えるなら、私が正論を吐きながらも多数に押し切られるという「演じ方」も考えないといけません。だからこそ早く安定与党体制になってもらいたいと思うのですが(私の立場でこういうことを書くのも変な話ですが)、それまでの間は全体を見渡しつつ、可決されるべきは可決させる方向性は考えないというのも正直なところです。でないと行政が止まりますので。

補正予算案の賛成討論で、井口部分につき忘れてはだめだと念を押したいところですが、一般質問でガンガン言っちゃいましたしね(汗)。ま、もう少し考えてみましょう。

以上です。特に反対する議案はないので、全て賛成の方向で臨みます。

最近、河村さんに変わってから、議案はすべて賛成なので、半田は河村派か!とはわけわからんことをたまに耳にしますが、私は私です。
どう見られようとかそういうのはありませんし、清原さんだろうが河村さんだろうが、議会人の責務として
「おかしいことをおかしいと言う」
のが私の仕事だからです。

おかしいことが事前にわかれば、それはそれで指摘しますし、事後にわかればそれはそれで指摘します。ただそれだけのことなのです。
とはいえ、あまりしつこく言われると嫌気がさしますね。こういうのは品格の問題だと思いますが、きついことを誰よりも言い続けているという自負が私にはあります。

私は私。全く変わりませんし、今後も同じです。そのことと賛否はあくまで別です。実際に駅前再開発が議案になっているわけではないですし、ほとんどが問題ない議案なのだから、賛成が多いとかそういう前に議案をまずは見てもらいたいものですね。だからこそ、こうやって細々とブログを書いているわけで。

次は行政報告資料のエントリーになります。特別委員会がすべて終了したらまとめてアップする予定です。