The Game Changer | 大阪大学体育会水泳部のブログ

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大阪大学体育会水泳部のブログです!‍今年のスローガンは【百尺敢闘】チーム一丸となり到達しうる極限まで果敢に闘い抜きます!

 皆様、大変長らくお待たせを致しました。実に七ヶ月ぶりに、ブログに帰って参りました。嫌われてるんでしょうか。

 お久しぶりでございます。三回スプリントおじさん、大前翔太朗です。久しぶりのブログとゆうこともあり、喋りたいことを喋りたいだけ、徒然なるままに書きますので、一席おつきあいを頂戴申し上げます。




まずは今日のメニューから。


曽根


NACL



儂のメニューなのよ。


今日はスプリントでござる。レース前ラストスプリントということで、Free planを長めに取りながら、必要な分だけ飛ばしました。短水路の試合はどうもテンションが上がりません。僕だけ秋葉山長水路で出させてよ。まぁ今日25Frで11’2出たからええけども。



 さぁさて本題でございます。皆様、来る12/15~18、何が執り行われるかご存知ですか?

冬季公認、M1とかほざき散らかしたナンセンスな野郎共は、おうちに帰ってマッマのオパーイでもしゃぶってな。


焦らす必要もないので正解ですが、

Mr. Olympia!!!

くぁwせdrftgyふじこlp!!!


おっと失礼。興奮しすぎてキーボードを左からガーッってしました。ギィエエエエエ!


正気に戻りましょうか。皆さんはMr. Olympiaという大会を知っていますか?知らないとかほざき散らかしたナンセンスな野郎d(ry)


これは年に一回行われる、世界最大級のボディビルの祭典です。簡単に言うとボディビルのオリンピックですね。僕はこの大会を毎年追っています。マージで激アツです。


オリンピアにはたくさんのクラスがあります。

主に男性は

Open

212

Classic Physique 

Men’s Physique


の四つがあります。


この中でも僕は最大最強のOpenが大好きです。世界中のMass Monsterが一堂に会します。マジでアツい。





212はトゥートゥエルブと読み、212poundの体重制限が課されます。





クラシックは1970~80年代の、たとえばFlank Zaneのような美しいプロポーションが隆盛を極めていた時代の身体を目指す階級です。





メンズフィジークはサーフパンツを履き、顔やパンツのデザインも審査対象に入ります。全体的な逆三角形のプロポーションや、健康的な体を審査されます。




はい、写真は昨年度の各階級のチャンピオンです。この中なら僕は三枚目、クリス・バムステッドが好きですね。背中好きです。


しかしながら現代ボディービルはどの階級も、ほとんど全員がMonsterの系譜であり、我々常人では想像できない領域にいます。


皆さんは、現代のこの“プロポーションよりデカさ”、“美しさより迫力”の潮流を作った一人の男、”Game Changer”を知っていますか?

知らないとかほざき散らかしたn(ry)


そう、彼の名は

Dorian Yates



ゲームチェンジャーの異名をとる男です。
そして僕が最も敬愛するボディービルダーであり、史上最大の背中、最高の脹脛を持っていた男でもあります。
しかしあえて言おう。今の“忌むべき”潮流を生み出したのは、

だ い た い こ い つ の せ い

某pixiv系の文言が出ましたが、本当です。ゲームチェンジャー、その真意は、隆盛を誇った80年代プロポーション派閥を軒並み蹴散らし、九十年代のボディービルを支配した、と言うことです。

彼は92~97年までのオリンピアで六連覇した猛者です。91年まで八連覇していたリー・ヘイニーが引退し、一気に時代は彼に味方します。リー・ヘイニーもプロポーション派閥とはいえかなりデカかったですが、バランスの取れた素晴らしい体をしていました。



その後の92年にドリアンが優勝、ここまでは良かったのです。しかし彼は翌年93年、とんでも無い体となって帰ってきました。




はい、見てわかる通り、半端ないです。これほどのレベルの人間が一年間で体を大きくするのは至難の業です。しかし見てくれ、彼を。Bicepsははち切れんばかりにパンプし、広背筋は球場かのような広さになっています。この体で彼は続く五年間を優勝し、引退しました。

出る試合はほぼ全て優勝、そしてメディアにはほとんど顔を出さないことから、”The Shadow”とも呼ばれていました。


そして彼の引退した翌年の98年、フレックス・ウィーラーを下して続く八連覇の一勝目を飾ったのが、世界で最も有名なボディビルダー、

The King, ロニー・コールマン

その人です。




Dorianを皮切りに、ロニー、ジェイ、フィル、そして現在2連覇中のビッグラミーへと、その系譜が続いていきます。

(途中のチャンピオンであるデキスター、ショーン、ブランドンの三人はは比較的プロポーション派閥に分類されるため省きます。)


Dorian Yatesが作ったと言っても過言では無い90年代ボディービル、非常にアツく、素晴らしい時代です。

彼らは文字通り命を削り、本番へと調整をかけていました。皮膚は紙のように薄く、皮下脂肪は極限まで絞られていたそうです。


現代ボディビルでは健康の観点からか、調整が比較的甘いと、ドリアンやロニーがインタビューで語っており、現代のチャンピオンでは自分達の時代のTop6にすら入れないとしています。

ドリアンはチャンピオン、ブランドン・カリーのオンステージを“俺ならこれで六週間前だな”と語り、ロニーはドリアンと戦い、そして敗れた一世代上の選手たち(ここではナッサーを挙げている)を“もし彼らが現代ボディビルに出場したら、Easyだね”と語っていました。


彼らが言うように、フィル・ヒース/カイ・グリーンのバチバチがない現代ボディビルは、90〜00年代に比べるとどうしても見劣りしてしまうのが現状です。

しかし今年の出場選手の中でも注目選手はたくさんいます。

バブルガットを調整して弱点を無くしたニック・ウォーカー、High latsながら強気な態度で自信を示すブレッシング・アウァディブ、そして現代のMass Monster代表、ビッグラミー。


彼らが見せる、いや魅せるパフォーマンスには、我々を勇気づける力があります。彼らがトレーニングする動画を、僕はレース前に毎回見ています。


皆さんも冬季公認が終わった後は、今年の優勝者を絶対に確認してください。ぼくは各階級確認します。(女性の6階級も一応見ます。)


さぁさて、長くなっちゃいましたね。と言うことで、最後はDorianの名言で締めたいと思います。


    For me winning isn’t surprising at all.


  優勝なんて、俺にとっちゃあ当たり前なんだよ