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大阪大学体育会水泳部のブログです!‍今年のスローガンは【百尺敢闘】チーム一丸となり到達しうる極限まで果敢に闘い抜きます!

4回生の大谷です。引退ブログです。

 

これで僕がブログを書くのも最後です。

皆さんからのコメントを、心待ちにしています。

本当に楽しみにしてます。

コメントをしてくれた1人1人に、返信をすることにします。みんなに今までの感謝を伝えたいです!

阪大の現役競泳面はもちろん、水球面やOBOGさんや他大学の人達もよかったら書いてください。

 

 

明日からの全国公に備えて、今日は山口県への移動&前日練習です。出場する皆さん、調子はどうでしょうか。国公立大学最高峰の試合です。自分の力を出し切りましょう。

 

阪大からもたくさん決勝に残りたいですね!

ここ数年阪大からの個人での決勝進出者は

去年が1名1種目

2年前が3名4種目

3年前が2名2種目です。

越えていきましょう。

 

男子のリレーはメド継はもちろん、4継で決勝にいきたいです。頼もしい後輩たちに期待しています。僕もめちゃくちゃ頑張ります。

 

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さて。

明後日で僕もついに引退です。水泳人生21年、競泳人生13年を終えることになります。

 

水泳を通して色んな経験をして、色んな人に出会って、そのすべてが今の僕を構成しています。

 

その中でも、阪大水泳部での経験はひときわ大きなものでした。

 

 

最初に、阪大水泳部、競泳チームについて、最上回生として思うことを書きます。

 

1回生~4回生と4つ代のチームに属して、変わらないこと、変わってきたことを感じてきました。

 

また自分が直接経験した以外に、僕が入る前のチームの話を先輩から聞いたり、引退した後のチームを想像したりすると、3つくらいにチームのフェーズを分けられるのかなと考えています。あくまでも僕の主観です。

 

 

まず、僕の入る前、5年前くらいまでは、

突出した個人が高い基準値で引っ張るチーム

 

トップ層のレベルは非常に高いものがあり、突出した実力。でも、競技に対する部員の意識や取り組み方に個人差が大きかったと聞いています。競泳初心者やボトム層はとにかくついていくのがやっとで、ある種放任されていたような場面もあった。それでも、トップの選手が結果を残し、その姿で上へ上へとみんなを引っ張っていくようなチーム。

 

 

次に、僕の入った頃から今年くらいまでは、

多様な部員が互いに支え合い上を目指すチーム

 

特に、ここ1,2年はこの傾向が強かったと感じます。最上回生の競技レベルがそこまで高くなかったというのも大きいのかもしれません。

全国大会に出る部員から大学で初めて本格的にスポーツに関わる部員まで。様々な部員がお互いの価値観や存在を認め合いながら、刺激を与え合ってだんだんと強くなっていく。部員1人1人に居場所ができ、役割を見つけていく。僕は今のチームが大好きですし、自分にできることはすべてやり切ったつもりです。

 

 

ただ、特にこの2年間、チームは弱かった。目標を達成できなかった。これは紛れもない事実でしょう。3回生をはじめトップ選手のベストタイムだけを見れば、他のライバル校や過去の阪大にそこまで劣っているわけではないのに。

 

 

これは、チームとして目標に向かっていく過程のどこかで、何かが足りなかったということです。僕たち以上に、他大学は強くなっているということです。変われなければ、来年以降もまた今年のような悔しい結果に終わることになります。

 

 

では、僕たち4回生が引退して、これからどんなチームを目指すべきなのか。

 

 

それは、

多様な部員が高いレベルを求め続けるチーム

 

こうなっていくと良いんじゃないかなと思います。

 

「高いレベルを求める」、つまり「普通の水準をどこに置くか」という話は、今年の泳友の寄稿文に書いて、年始に全体LINEで共有もしました。

 

多様な部員を認め合って、それぞれのモチベーションや自主性を重んじるというのは、反面、個人として求められる「普通」の基準値が下がってしまう可能性もあります。僕や愛恵は優しすぎる部分もあるから、みんなに対して遠慮してしまったこともありました。

 

その点、次期主任の瑞樹はもちろん自分にも、そして他人にもそうした妥協はしないはずです。練習メニューやチームの取り組みをドンドンと変えていくことでしょう。もしかしたら、時にはその姿はワガママなようにも映るかもしれません。それでもその言動は、「個人やチームが掲げる目標を達成するために十分な基準値を求め続けることで、チームを強くする」ためのものです。すべてはそこに繋がっています。そのためのビジョンやアイデアを、本能的にわかっているタイプの人間だと思います。

 

 

関カレ終わりの集合で愛恵は、みんなには「進化し続けるチーム」になってほしいと言っていました。既に高いレベルにありながらも、常に貪欲に上を目指して水泳に向き合い続ける瑞樹は、そんなチームの主任に最適なはずです。進化し「続ける」ことが大事です。

 

 

もちろん、これから上手くいくことばかりではないでしょう。チームが強くなっていく過程で、「成長痛」のようなものは必ずあります。心がバラバラになることも、しんどくなる人が出てくることもあると思います。自分がつらい時は、周りの仲間を見てください。そこには信頼できる仲間がいます。支え合えるチームがあります。それは、僕たち4回生が残せたものだと信じています。このチームなら、きっと大丈夫。強くなってください。

 

 

上を目指すというのは、常に変わっていくということです。現状維持は、なだらかな衰退です。

みんなには現状に満足せずに進化し続けて、その先にある最高の瞬間を味わってほしい。

僕たちが得られなかった喜びを、みんなで分かち合ってほしい。

心から応援しています。

 

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最後に、引退を目前にしていま僕が考えていることを思うままに書いてみます。

 

 

心の中では様々な感情が渦巻いていますが、大きくあるのは「後悔」と「感謝」です。

 

 

はっきり言って、自分の水泳人生には後悔することばかりです。

 

 

高校までは全国大会にかすりもしない。

 

大学でも結局最後までインカレの個人制限は切れない。

 

専門だった200Frは1回生の関カレから0.3秒しか速くなっていない。

 

4継ではみんなの足を引っ張ってばかり。

 

チームとしては、この3年間目標を達成することはできない。

 

思い返すだけで、ムカムカしたり、悔しくて泣きそうになることばかりです。

 

満足のいく結果をレースで残せたことは少なかった。

 

みんなには、もっと結果を残せる選手になってほしいです。

 

 

 

ただ、それでも。

これだけ後悔のある水泳人生ですが、

 

もし生まれ変わっても、また水泳を選んで、そして阪大水泳部に入りたいと思います。

 

やっぱり僕は水泳が大好きで、阪大水泳部のことが大好きで、部員みんなのことが大好きです。

 

だからこそ本気で結果を追い求めて、夢中になれたし、チームや個人として結果を求める過程で人として大きく成長することができました。

 

 

特に大学水泳を通して出会えた人達からは大きな影響を与えてもらいました。

本当にありがとうございました。

 

ここでの出会いや経験は、きっとこの先の人生に繋がっていきます。みんなも、最後までやり切ってください。

 

 

 

さあ、明日からの全国公、目標は個人でもリレーでも決勝に残ることです。自分の持てる力をすべて出しきって、必ず達成します。

最後くらいカッコよく終わりたい。

そして新たなステージへ。

 

 

応援よろしくお願いします!!

 

 

 

 

全国公まであと1日!

【Reborn-挑戦-】

 

 

2018年8月10日

大阪大学体育会水泳部 前主将

大谷翔吾