『楽しむ』 | 大阪大学体育会水泳部のブログ

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大阪大学体育会水泳部のブログです!‍今年のスローガンは【百尺敢闘】チーム一丸となり到達しうる極限まで果敢に闘い抜きます!

うだるような暑さのせいで主食がサクレレモンになりつつあります。既に北海道に戻りたい。来世は渡り鳥になるために今から善行を積みます。

お疲れ様です。4回競泳マネの岡部です。


今日の練習は、七大戦の疲れを取るためのリカバリーと、4日後にせまっている関カレに向けてスピードを上げる練習でした。阪大プールの水温が上がって温泉のようです。15時練、17時練の人がしんどそうです。夏強練は水分をしっかりとって熱中症に気をつけてみんなで乗り切ってください!



早くももう引退の時期ですね。先日の七大戦で4年間一緒に部活をして来た前田が引退して、時の早さをしみじみと感じています。いつも最速で帰る彼は、引退まで最速でした。
その中でマネージャーが引退ブログを書くという、このような機会を頂き感謝しています。拙い文ですが最後までお付き合い下さい。



さて、私が、幼気で純粋な久留米弁を話す少女(19歳)だった頃。
4年前の関カレ最終日、800mフリーリレー。

当時1回生である私は、何が何だかわからないまま、「大阪大学水泳部」と書かれたジャージがぞろぞろと入場するのを目で追っていました。
隣では4回生のマネージャーの先輩が手と手を固く握り合わせて祈っています。
大きな会場が静まる瞬間。
そしてスタートの合図。
マネージャーの先輩が必死に応援する様子。ゴールして2部残留が決まった時。
先輩マネージャーが半泣きで喜び、応援の選手もみな抱き合っている。

感動で鳥肌が立ちました。

まだあまり部活に馴染めておらず、どこか他人事だった私は、そんなマネージャーと選手の様子を見て心から羨ましいと思いました。
「自分もあんな風にチームの一員として喜びたい」
そんな想いを密かに抱いていました。



そして4年が経ち、化粧が濃くなり、エセ関西弁を話す女性(22歳)になった、今。
今月はじめに行われた関国にて。

レースの前に手を握り合わせて祈る自分の姿がそこにありました。
スタートの前は自分の心臓の音が聞こえて来そうなほど緊張し、レースが始まると大きな声で叫んで応援しています。

私は、私が、4年前に憧れていた先輩方のように応援することができていました。
いつのまにか、マネージャーとして、チームとして、喜んだり、悲しんだり出来るようになっていました。



もちろん、4年間まっすぐに進んできた訳ではなく、何度部活を辞めようと思ったことか。
ナックルへ、曽根へと自転車を走らせながら「何をやってるんだろう」と独りごちた朝は数え切れません。

他のサークルの子を見てるとキラキラしてカラオケオールして飲み会して旅行して楽しそうで。
一方自分は早朝からプールサイドで汗だくになりながらタイムを書きとったり走ったり声を出したり。

自分が泳いでいる訳でもなく、チームに直接貢献できる訳もなく、ただただ時間を無駄にしているような気がして焦りを感じていました。
ただ、すごくめんどくさがりな性分の私。部活を辞めると言い出すことも億劫でだらだらと続ける日々が続きました。


今でも鮮明に覚えています。
ミスを連発してしまって思わず泣いてしまった強練中のある日。一部と二部の間、江坂の二階で1人座っていると、何も言わずに寄り添ってくれて、「口下手だから」と横にいるのにわざわざラインでメッセージをくれた人がいました。

「自分もこの頃練習行くのがしんどくて、嫌で、でも練習に行くといつも京香に元気をもらってる、ありがとう」

今まで自分だけがしんどくて辞めたいんだと思い込んでいたことが恥ずかしくなりました。みんなそれぞれ壁に向き合っていて、それを人に見せないように頑張っている、その弱くて強い姿がとても眩しく思えました。


そんな人たちを支えていくにはどうしたらいいんだろう。競技のことはよくわからないし、知識もない。

行き着いたところが、
『部活をめいっぱい楽しむ』
ということ。

専門的なサポートはすることができない代わりに、マネージャーとして部活を楽しむ姿を見せることで部の雰囲気をよくすることに少しでも貢献できたら、練習をしんどく感じている選手、マネージャーに元気を与えることができたら。
そう考えるようになってからは、いろんな人に声をかけたり話を聞いたりするようになり、毎日が新しいことの発見で、いつのまにか辞めたいと思うことはなくなりました。

今思えば、あの時もらったメッセージが私のマネージャーとしての原点になっています。
まほ、本当にありがとう。



選手の泳ぎをサポートし、泳ぎについてアドバイスすることを目標としなかった私は、マネージャー失格かもしれません。それでもチームの一員として、マネージャーとして受け入れてくれた。経験者も初心者も、変わった人もまともな人も、どんな価値観を持った人でも、あたたかく受け入れて包み込んでくれるような、そんな阪大水泳部が私は大好きです。


かわいい後輩ではありませんでした。
頼れる先輩でもありませんでした。
特にマネージャーにはたくさん迷惑をかけてしまいました。そんな私を可愛がってくれて頼ってくれた先輩方、同回生、後輩たちには感謝してもしきれません。


元気を与えたいといいながらいつも水泳部に元気をもらっていたのは私の方です。4年間ありがとうございました。引退の最後の瞬間まで楽しみます!

最後にかわいいマネージャーたちと♡

(あずいなくてごめん!)


長文にお付き合い下さりありがとうございました。
次のラストブログは我らがアイドルまほです!