女子競泳主将(?のぶさん命名)の国本です。
まずは今日のメニューから。

完全にテーパーでした。
レースを想定した泳ぎができたでしょうか。
わたしはまあまあ良い感覚とタイムだったので、明日からのタイムが期待できそうです。
たぶんこれがブログを書く最後の機会なので、何か特別なことを書きたいと思うけど、水泳部生活の振り返りは前のブログでやったし、アツーイことを言うのは苦手なので、普通のこと書きますね。笑
あるところにひとりの青年がいました。
彼はその辺にいる人よりもかなり水泳が得意でした。大学で水泳を続けようか迷ったけど、偶然水泳速いやつが近くにいたので続けることにしました。部活はまあまあがんばって、先輩にも気に入られて、まあそれは楽しくやっていました。
ある日のこと。
彼は金曜日に今週2回目の練習に行こうと思っていました。絶対に行こうと思ってたんです。行くはずだったんです。木曜の夜までは。
彼は夢の中で王蟲の群れに襲撃される寸前に目を覚ましました。
これが後に「ナウシカの悲劇」(※泳友参照)として語り継がれる例の事件でした。
彼は猛反省しました。反省を態度で示しました。毎日練習に出ました。木曜日の水球練にも出ました。
毎日練習に出て彼は何か悟ったようです。彼はそれまでよりいっそう練習に打ち込むようになりました。
そんな最中、彼と同じ専門種目の某大学の先輩が全国大会の標準記録を突破しました。
このことは彼のケツに火をつけました。雨の日も風の日も、寒くて練習する人がいなくても泳ぎました。デブなので走りました。
かくして2週間後、見事全国大会の標準記録を突破したのです。
さて、ここで考えてみましょう。
ナウシカ事件は果たして本当に悲劇だったのかということ。
誰しも失敗することはあります。しかしそれをただの失敗で終わらせるか、それはその人次第です。彼はそれで終わらせなかった。(※翌年もやらかしたけどね)
そしてきっかけは色々なタイミングで訪れます。そこでエンジンかけられるか、たぶんそれが、できる人できない人の違いです。
わたしは彼の努力のほとんどを見ていないかもしれないですが、2週間で自分が目標を達成するためにすべきことを考えてあますことなくやり遂げ、しっかり目標を達成する、その姿に心を動かされました。それはわたしだけではなかったと思います。
大事なことは、努力は人の心を動かすということです。競泳のような個人競技をチームで取り組むことの意義のひとつとして、自分のために努力したことが実は仲間のためにもなっていて、それがチーム全体のレベルアップにつながり、また自分に返ってくる、良い循環が生まれるということがあると思います。
自分はたくさんいる部員のうちの1人でしかない、のではなく、1人の努力はきっとだれかの心を動かし、それがだれかのきっかけになるかもしれません。
どんなに弱い風でも、水にうねりを作ります。
そして遠くの海岸に伝わる頃には、高波となるのです。
みんなで "BIG WAVE" 起こしましょう。