間に告知なども入りつつ、飛び飛びで書いている、
今年5月に行った九州の旅日記をつづけてまいります。
今回は鹿児島にいる(いた)という、伝説の巨人の話です。
その巨人については「弥五郎どん」という、
いかにも鹿児島っぽい名前、それ以外の情報はまったく入れず現地に行きましたので、
本当にマッサラな「何者デスカ?」状態だったのですが、
これが意外にも(と言ったら失礼ですが)とっても面白かったのです。
そして、地元の方がとっても優しかった(ここわりと重要)。
なので、忘れないうちに、ここで書いておこうと思います。
桜島を挟んだ鹿児島の東側エリア、
宮崎県に近い曽於市(そおし)大隅町にある「道の駅おおすみ」
ここに高さ15メートルの巨人がいる、との情報を得て向かいました。
町のいたるところに「弥五郎どん」らしきものの影がチラついていて、
それらも逃さず撮影したかったのですが、あいにくの雨で写真は撮れず。
「あれは何者だろう?もしやあれが噂の弥五郎どん??」
という疑問だけが、道の駅到着を前にして、どんどん積み重なっていくばかり。
この道の駅、名称が「道の駅 おおすみ弥五郎伝説の里」といいます。
「弥五郎どん」というワードが謎なので、情報量が多くても最終的には謎、みたいな。
とにかく弥五郎どんは伝説の人物なんだな、ということだけは分かります。
どうやらこの施設、メインは「弥五郎の湯」という温泉施設らしく、
お食事処は「弥五郎亭」、「弥五郎まつり館」というホールも併設されているらしい、
どこまでも弥五郎な施設であるようなのです。
ここまで町をあげて推している弥五郎どんとは、はたしていかなる人物なのでしょう。

そしてこの温泉のある建物と、ホールらしき建物をつなぐ渡り廊下のような隙間から
ヒョッコリのぞいているのが、たぶん目的の15メートルの弥五郎どん。
あれ、これはわりと遠いかもしれないぞ…
施設を通り抜けては行けないようでしたので、
ぐるりと施設をまわって弥五郎どんへアプローチしてみます。


弥五郎どんがちょっと現実感を伴わない大きさで、いまいち距離感がつかめませんでしたが、
弥五郎どん、かなり大きい。
これは雨じゃなければそこまで遠い道のりではなさそう。
や、これは大きい!!

雨が強く、私の他に誰もいなかったので、比較対象物を一緒に撮れませんでした。
なので大きさを伝えづらいですが、想像を超えてくるデカさ、と言って間違いないです。
台座部分が私の身長ぐらいの大きさかな?もう少し大きいかな?
と言えばちょっと想像できるでしょうか。
15メートルという高さ自体は私にとっては比較的見慣れた高さではありますが、
なんか武器いっぱい持ってるし…威圧感が凄いんですけど、という印象。
お顔も、雨でよく見えませんが、とても怒っていらっしゃるように見えます。

下から見上げると胸の前で合わせた手でまったく顔が見えなくなります。
ある程度離れて観るのが正しい観賞法とみました。
さて、ここで今回の本題。
弥五郎どんとはいったい何者なのか。
近くに石碑のようなものがありました。

「弥五郎どんって何者?
一説には、300歳の長寿を誇り、6代の天皇に仕えた
武内宿弥(たけしうちのすくね 古代日本の人物)か、
隼人族の首領ではないかと言われています。」
ん、
説明それだけ??
後半部分は像の建立についてで、弥五郎どんの説明ですらないし。
…結局よく分からないんですけど。
勝手にワードのイメージから「西郷どん」ぐらいの近代の人物を想像してただけに、
そんな古代の人物がなぜ現代において伝説として像にまでなってるのか…
と、また違う角度の疑問がわいてきてしまうし。
実は、地元の人もよく分かってないんじゃないの?
という疑問すらわいてくるしまつ。
どうなのよ。
これ以上この場をぐるぐるしても、新たな情報は得られそうもなく、
なんだかよく分からないまま、再び施設に戻ることに。
「弥五郎の湯」と大きく書かれた建物内に入ると、
突然に小型の弥五郎どんがお出迎え。

逆光でお顔部分がよく見えない。
謎すぎます。
ここで受付近くにいらっしゃった、地元の方であろうご婦人に
「弥五郎どんって何者なんですか?地元では有名な方ですか?」
とストレートに疑問をぶつけてみると、
「奥に等身大の弥五郎どんがいるよ」
と教えてくださいました。
等身大??
さっきの15メートルのは何なの?
しかも奥の等身大の弥五郎どんを観れるのは17時までだとおっしゃる。
この時点で16時45分頃!
すぐに観させていただきたい旨お伝えし、施設内部へと急ぎました。
たぶんここが「弥五郎まつり館」というホールなのでしょう。

このトンネルのような入口を抜けるとそこには
等身大の弥五郎どんが!!

分かりますか?
トンネルの入口を抜けてはじめて見えた光景がこれです。
目の前に高くそびえ立つ弥五郎どん。
またしても手前に合わせるようにした腕でお顔が見えない!
このホールは、吹き抜けの空間になっていて、
弥五郎どんを囲むように、螺旋のスロープがつづいています。

スロープを上がって、弥五郎どんの背後にまわったところです。
この弥五郎どんは毎年11月3日に行われる弥五郎どん祭りという、
五穀豊穣を祈願したお祭りで使う等身大の弥五郎どんのレプリカなんだそうです。
高さは何と一丈六尺(4メートル85センチ)と、
くしくもお釈迦様のサイズ!
ゆえに大仏さまの基準サイズと同じ大きさ!
これがお祭りの時には、高架下などをイナバウアーしてくぐり、町を練り歩くんだとか!

スロープをぐるっと上がると、
やっといままで観られなかった弥五郎どんの怒りのお顔が!!
うわー、怒ってる。
これが町を歩き回るの、けっこう迫力ありますよねー!

弥五郎どんとは何者なのか、
それは諸説あり、はっきりしないのだそうです。
うーん、そうなのかー。
だからあんなフワッとした説明だったんだ。
ただ弥五郎どんは曽於市のシンボルで、欠かす事のできない存在。
お祭りの主役ということ以外にも、
冒頭に書いたように、町にはいたるところに弥五郎どんの姿があります。
曽於市以外にも宮崎県内にも弥五郎どん伝説はあるんだとか。
広く地域に伝わる偉人なんですね。
謎多き偉人、なんだか惹かれますね。
地元の親切な方にいろいろお話しをうかがい、
この謎に包まれた怖い顔の弥五郎どんに、かなり興味を持ってしまいました。
11月3日のお祭りに来てみたい。
相当に面白かった「道の駅 おおすみ弥五郎伝説の里」でした。
親切にしてくださった方々、ありがとうございました!
機会があれば、いつかまたゆっくり来てみたいと思います。