超人気!スター狛犬に会いたい。 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

前回書いた『らかん児童公園』

から車で5分、歩くと20分ほどの距離にある、

盛岡天満宮

この神社の狛犬がとても有名なんですよ、狛犬好き界隈で。

狛犬を甘かじりしているぐらいの私でも知っている、

超人気狛犬、つまりスター狛犬なんです。

 

この狛犬さんは、私も読んでる狛犬探訪する人必見の書、

『狛犬さんぽ』(ミノシマタカコ著)

にもトップで紹介されています。

(まぁトップなのは、北だからっていうのもあると思うけど)

 

そんなことで前々から一目お会いしたい!

と思ってまして、この機会に参拝してきました。

 

 

盛岡天満宮は見晴らしのいい高台にあります。

初見では

「嘘でしょ、あの階段のぼるの?!」

ってなったんですが(猛暑日でした)、

山の裏側に回れば、車で近くまでのぼれる道があり、

参拝前にしての汗ドロドロをなんとか免れました。

 

こんな眺めの良い高台にあります。

 

眺めも素晴らしいのですが、ともかく狛犬さんだ!

と境内を見渡すと、探すまでもなく

スター狛犬さんはすぐに見付かりました。

 

 

社殿を背景に、向かい合って座る狛犬さん発見!!

 

座るっていうよりも、四つん這いに近いシルエット。

遠目ですでに可愛いが発動されてます。

 

近づいてみると…

 

 

か、かわいいーー!!

もちろん写真でみてたけど、

実物はもっとかわいいじゃないか!

 

そもそも私が狛犬を含む

『石の神仏』を好きな最大の理由は、

その自由度

ルールに縛られない自由な表現、

幅の広さに惹かれるところが大きいわけです。

 

そうした見方でいったらこちらの狛犬さん、

とても自由!フリーダム!

『みんな違ってみんないい』

そんな言葉を実感させてくれます。

 

阿、

 

吽。

 

前述のミノシマさんの本によれば、

『病気平癒のお礼に近所に住んでいた高畑源次郎さんが

手掘りでこの狛犬をつくり、奉納した』

と書かれています。

 

高畑源次郎さんとはいったいいかなる人物なのでしょう。

プロの石工さんなのかな?

想像するに

「狛犬ってこんな感じかな〜」

ってつくったみたいな。

でも素人にしてはクオリティは素晴らしい。

お顔はシンプルでややモアイっぽいけど、

絶妙なバランスでとても可愛い。

 

やっぱりシンプルって強い。

思わず抱きしめたくなっちゃう愛おしさです。

 

 

この神社でもうひとつ重要なキーワードが、

岩手県出身である明治時代の歌人、石川啄木です。

 

上の写真にも狛犬の台座部分に

「夏木立中の社の石馬も 汗する日なり 君をゆめみむ」

という石川啄木の詩が刻まれています。

 

盛岡天満宮は啄木が散策に訪れた場所だそうで、

この狛犬さんも啄木の小説に登場するのだそうです。

その中で

「俺は生まれてから未だ世の中といふものが

西にあるか東にあるか知らないのだ、と云った様な顔だ。」

と言っているとか。

なんだか急に文学的な狛犬に見えてくるけど、

要は『のほほんとした顔』って言ってるようにも聞こえますね。

なんでしょう…

つまり『想像をかき立てられる狛犬』ってことでどうでしょうか。

 

 

最後にもうひとつ!

スター狛犬であるという証明とでも言いましょうか。

狛犬さんモチーフのグッズが販売されてるんです!

 

本当は『南部鉄器のオーナメント狛犬』が欲しかったんですが、

残念ながら品切れということで、

『狛犬帳』『狛犬ひとこと帳』『狛犬ストラップ』

を購入いたしました。

グッズ販売とか、完全にスターですね。

 

 

他にも『石割梅』だとか『撫で牛』だとか見所の多い神社なのですが、

狛犬のことだけで、だいぶ長くなってしまったので割愛させていただきます。

すみません。

狛犬さんの可愛さとともにその他の見所は、

ぜひ実際にご自分の目でお確かめください。