昨年5月にプロローグ的な記事を書き、
ぽつぽつとつづけていたものの、
6月10日の鹿児島の弥五郎どんの記事を最後に
プッツリと途切れたままだった、九州の旅ブログ。
つづきを楽しみに待っているなんて奇特な方は
ごくごく少数だろうと解ってはいますが。
むしろ自分の中でちょっと気になっていたりして。
たまりにたまった借金を返すかのごとく、
ここまで根性で書き進めてきました。
そして、
とうとう今回がこの旅の最後の記事となります。
前回のブログに書いた一心寺さんで、
日本一のお不動さまに魂が抜かれるほど魅了された後、
「さて、大分空港から帰りますか」
となったのですが、
「いや、待てよ。まだ少しだけ時間あるぞ」
と貪欲なまでに頭の中のお寺データを検索。
一心寺さんから近い場所にある、
以前から気になっていたお寺に立ち寄れそうだったので、
無理矢理に行ってしまいました。
だってこの日は旅の3日間で一番の晴天だったから。
気になっていたお寺とは、
一部のマニアックな方々の間ではとても有名なお寺…
が、リニューアルされたもの。
お寺の入口には
知る人ぞ知る、合掌門が!!
その名のとおり、おててのシワとシワを合わせた合掌ポーズ、
それをそのままゲートにしてしまうという、
インパクト大にして、有り難すぎる門です。
合掌門のあるこちらのお寺さまは、
現在は正雲寺となっていますが、
以前は善徳院という少し斜め上行くお寺さまでした。
その善徳院がいつしか廃寺になってしまい、
正雲寺 大分別院として、ソフトな路線に変更し運営されている、
というのがザッとの概要です。
飛行機の時間も迫っていますので、
さっそく青空に映える真っ白な合掌門をくぐってみます。
「がっしょう、な〜む〜〜」
としか言えない…
ただ、なんとなく感慨深いものがあります。
何年も前から写真で拝見していたものを
今、実際にくぐっているのですから。
以前、広島の某霊園で同じこの合掌門を見ましたが、
こちらが元祖といいますか、より古くからあるようです。
門をくぐると前方に、
観音さまらしき仏像が輝いているのが見えてきます。
作業を行っていたお寺の方にお声がけすると、
丁寧に対応してくださり、撮影もOKとのことでした。
足早に金色に輝く観音さまの元へ。
こちらの観音さまは、
願いが叶う 請願大観音(せいがんだいかんのん)
とおっしゃいます。
(足元にあった看板の文字を忠実に書き写しております)
高さは15メートル…
…って、アレ?
観音さま、
ついさっきお会いしませんでした??
確かにお会いしましたね。
さっきまで参拝していた一心寺さんの
薬師観音さまとウリフタツでいらっしゃいますね。
左が正雲寺さんでお会いしている、
請願観音さま、高さ15メートル。
右がついさっき一心寺さんでお会いした、
薬師観音さま、高さ17メートルです。
明らかに同じ原型。
デジャブかと思いました。
九州ではこのタイプの観音さまが人気なのかもしれません。
請願観音さまは再会した感がありましたが、
その右手に見慣れない観音さまもいらっしゃいました。
逆光でちょっと見づらいですが、
高さ10メートルはあろうかという、
あまりお会いしたことのないタイプの観音さま、
動物守り御本尊 馬頭観音さま。
(足元にあった看板の文字を忠実に書き写しております)
こんなに大きな馬頭観音像を、少なくとも私は見たことがありません。
初めてお会いしました。
はじめまして。
馬頭観音とは宝冠に馬頭をいただき、憤怒の形相をした観音菩薩で、
古くから馬の供養と結びついて信仰されるようになったものです。
なぜに馬頭観音なのか。
それはたぶんここ正雲寺さんがペット専門の斎場だから。
だと思うのですが、
ペット専門斎場になる前から馬頭観音像はこの場所にあったようなので、
たまたまマッチしたのか…
どんな経緯があったのかは私の知るところではありません。