亀に乗った観音さま 萬国霊廟長崎観音 前編 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

本当に久しぶりの巨大仏ブログ更新です。

ブログ自体はゆるゆる更新していましたが、

記事の告知やそれ以外のことばかりで。

5月に行っていた九州の旅の記録はそのままになっていました。

…反省。

 

「さすがにこのまま年を越せないぞ」

ということで、12月になりやっとこさ重い腰を上げました。

九州の大仏旅ブログ進めます!

(偉そうに言うな、偉そうに…)

 

そんな九州は、本当に行きたいところだらけで、

一週間ぐらい時間をとってゆっくり周りたいなと思っていましたが、

いろいろな事情があり、結局3泊4日の行程に。

 

その短い時間の中に福岡〜熊本の大仏さまを、けっこうビッチリと詰め込みました。

もう明日は東京に帰るぞという3日目は熊本から大仏巡りつつ長崎へ移動。

夕方に長崎のホテルに到着しました。

 

他もいろいろ行きたいんだけど、もうひとつだけ、

どうしてもここは行っておきたい!

という観音さまのすぐ下のホテルに最後の夜は宿泊しました。

 

とは言ってもこの観音さま、長崎駅のほど近い場所にあるのです。

坂の町と言われる長崎の、中心地を見下ろす坂の上にある観音さまですので、

駅近のホテルであれば、私に言わせればどこでもだいたい

観音さまのすぐ下のホテル、ということになるわけです。

(一般的には観音さまのすぐ下のホテルと認識して宿泊する人は稀でしょうが…)

 

そんな場所にあるホテルですから、到着して荷物を入れるとすぐに、

「散歩がてら観音さままで行ってみよう」

となるのはとても自然な流れです。

 

ホテルから坂道を登ること数分、

建物と建物の間から、夕日を浴びて輝いている巨大な観音さまのお姿が

チラリ!

 

 

な、なんと

真っ正面から夕日を浴びていらっしゃる!

これはかなり美しいお姿が拝めそう!

 

向いてる方角まで調べてなかったから、嬉しい驚きなわけです。

坂道けっこうキツかったですけど、

チラ見えしてますから、心なしか足取りも軽くなります。

 

 

そうしてエキゾチックな門をくぐり最初に見えた、

観音さまの全貌がこちらです!

 

 

夕日を浴びて輝く美しい観音さまと、その観音さまを仰ぎ見る3人の子供たち。

…よりも先に目に飛び込んで来るのが、建物にもなっている大きな台座。

それがどう見ても巨大な亀さんなのです!

 

こちらの亀に乗った観音さまは、萬国霊廟長崎観音

(ばんこくれいびょうながさきかんのん)とおっしゃいます。

 

かたわらにあった看板によりますと、

「昔より亀は佛さまのお使いとして縁起の良いものとされており、

亀に立つお姿は、亀万年に至っても私たちの願いごとを叶えてくださるという、

慈悲の心を現している」

のだそうです。

 

 

夕日を浴びる反射率もなんだか高く、お顔がキラキラしていて、

亀さんの方の飛び出すインパクトが凄いです。

 

高さは地上から35メートルで、

観音さまのお身丈が18メートルということですから、

亀さんの高さも観音さまとほぼ同じだけあるわけです。

それを下から見上げるわけですから、

観音さまよりも下にある亀さんのインパクトがガーーンと迫って来てしまいます。

 

とは言え、観音さまの方もなかなかに個性的で美しい。

 

 

こちらの福済寺というお寺さんは、元々1628年に中国の僧侶によって創建されました。

どことなくエキゾチックな雰囲気なのはそういったところからでしょう。

おそらく中国文化の色濃く立派だったであろう、元々あった国宝の建造物は、

長崎への原爆投下によって全て焼失してしまいます。

 

ですからこちらの観音さまは、原爆被災者と戦没者の慰霊と平和祈念のため

1979年に建立されたものです。

 

観音さまの指から滴り落ちる甘露を求めるように手を伸ばす子供たちが、

水を求め亡くなっていったという原爆犠牲者の方々と重なるように思えるのは、

おそらく私だけではないでしょう。

 

 

この日はもう夕方で中に入ることはできませんでしたので、

翌朝早くに再訪し、拝観しました。

そのことを書きはじめるとまた長くなりますので、また次回にします。

 

できるだけ早めに次回がやって来るようにいたしますので!

しばしお待ちください。