佐渡島 秘かに世界一な幸福地蔵 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

 

佐渡島の旅、最初の目的地は

「幸福地蔵」と書いて「しあわせ地蔵」と読む、

個人の方が作られたコンクリート製で17.5メートル

巨大なお地蔵さまです。

 

ここまでの短い文書の中に、私の好きな単語がいくつ出て来たことでしょう。

「個人が作った」「コンクリート」「巨大地蔵」

と、この単語の並びだけで鼻血が出そうなラインナップ。

 

目的地と言いますか、個人的にはもうここに泊まったぐらいの感覚です。

泊まった古民家風のお宿と幸福地蔵さまとの位置関係がこちら。

 

 

写真左手にある階段を登った先がお宿です。

古民家風だからなのか、外国からのお客さんも多く、

とってもアットホームな雰囲気で、

大仏好きでなくとも満足できるであろう素敵な宿でした。

 

その泊まったお部屋の扉を開けると、

ひょっこりとお地蔵さまが見えていて、あら、びっくり!

というお話しが前回のブログでした。

どうぞつづけてお読みください↓

http://ameblo.jp/handa-camera/entry-12212576628.html

 

この写真の右手に細い道がありまして、

それが幸福地蔵さまへとつづく参拝路になっています。

進んで行くと右手にお地蔵さま、左手にもお地蔵さま。

 

 

お地蔵さまの足元にもお地蔵さま。

 

 

これでもかというお地蔵さま多発地帯っぷり。

作った個人の方というのはよっぽどの地蔵マニアなのでしょうか。

お会いしてみたいものです。

 

ちなみにこの近くの海底、水深24メートルに、

2メートルのお地蔵さまが沈んでいるそうです。

その海底地蔵さまも「幸福地蔵」というのだそうです。

ネットで検索してみると、ダイビングしている方が撮られた

カッコよろしい海底地蔵の写真を見付けました。

 

宿の女将さんにうかがったお話しでは、巨大な幸福地蔵さまは

約30年ほど前に個人の方が作られたものだそうです。

海底地蔵が先で、巨大地蔵はそれにちなんで作られたんでしょうか?

どちらが先か詳しくは分かりませんが、

この地域で地蔵信仰があるのは間違いないのではないでしょうか。

 

 

階段を上り、門をくぐると見えて来ます。

大きな幸福地蔵さま!

光りを浴びて輝いて見えて、思わずこちらも合掌。

 

左は寺務所のようになっていますが、

等身大くらいのお地蔵さまがいらっしゃるだけで、

人はどなたもいらっしゃいませんでした。

どなたかいらしたらお話しうかがいたかったな。

 

 

壁に「開運おみくじ」なるものが設置されていました。

100円入れても出て来なそうだな…

と思いながらよくよく見てみると、

 

 

むむむ!

おみくじが出てくる穴に蜂の巣が…!

危ない、危ない!

あれ、でもこの蜂の巣、現役ではなさそうだな。

 

こちらにこんな張り紙が。

 

 

「正面のハチのスですが昨年のものでハチはおりません」

と親切に書かれています。

おみくじの取り出し口のことではありません。

正面のハチのスというのは、

たぶんコレです。

 

 

お地蔵さまの胸の前で合わせた手の下にご注目!

まるで数珠か鈴か?と見紛うような、

何か丸いものがぶら下がっているではないですか。

これが大きな蜂の巣なんです。

 

通常サイズのお地蔵さまじゃありませんからね。

17.5メートルもあるわけですから、

蜂の巣駆除作業もなかなか困難なのかもしれません。

 

 

スケール感が分かるように私入りの写真です。

 

「世界一大きい地蔵」

というステッカーが寺務所のドアに貼ってありました。

いつもながら余計なお世話だと思いますが、検証してみましょう。

 

日本一高いお地蔵さまと名乗っていらっしゃる、

茨城県の大子地蔵尊は高さ9.62メートル。

 

奈良県生駒山の信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)

にいらっしゃる日本一大地蔵尊は14.54メートル。

 

少なくとも私の知る限り一番高いお地蔵さまです。

世界一というのも間違いではないかもしれません。

ギネス登録とかされていらっしゃるのでしょうか?

 

ちなみに、大子地蔵尊の記事はこちら↓

http://ameblo.jp/handa-camera/entry-11386317209.html

日本一大地蔵尊の記事はこちら↓

http://ameblo.jp/handa-camera/entry-12144494413.html

 

ここまで書いておいてナンですが、やっぱり余計なお世話ですねぇ。

どちらが高いとか、日本一とかどうでも良いことですね。

私は大きな仏像全てが大好きなんですから。

でも検証せずにはいられない…ごめんなさい。

 

 

幸福地蔵さまの背後に地蔵堂がありまして。

 

こちらの中にもビッシリお地蔵さまが並んでいるそうなのですが、

私が行ったときには扉が閉ざされておりまして。

開けたら覗けたのかもしれませんが、

仁王さまらしきお顔(対でおられるはずの相方が不在でした)

も睨みをきかせていらっしゃいましたので、やめておきました。

 

ちょっと残念。

もう一度行くのは大変そうだから、拝見しておきたかったな…

 

 

一見、どなたも管理していないようにも見えましたが、

草が刈られていたり、張り紙がしてあったりして、

作られた方(そのご家族かもしれません)によって、

それなりにメンテナンスされている感じでした。

 

ぜひ守っていっていただきたい、とても可愛らしいお地蔵さまです。

可愛らしいと言うにはあまりに大きいかもしれませんが。

本当に世界一大きいのであれば、

もっと宣伝して多くの人に知ってもらってもいいんじゃないでしょうか。

ちょっと知られてなさすぎな気がします。

 

そんな風に感じた、秘かに世界一なお地蔵さまでした。

お会いできて幸せでした、合掌。