安定感バツグン 札幌薬師大仏 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。


毎日蒸し暑いですから、あえて寒い時のことを書きます。
…と言うか、まだ書いてなかった寒かった時のことを、やっと書きます。
が正しいんですけど。

ということで、4月に北海道に行っていました。
まだ1歳に満たない子連れだったので、行きたい場所をかなり絞りつつも、
いくつかの大仏や大仏か?みたいなものを巡ってきました。

そのひとつである涅槃大佛のことは以前書きました。
こちら→「札幌の横たわる巨大仏 涅槃大佛」
つづいて王道の大仏さまのことを書こうかな、と。

その名も札幌薬師大仏さま。
札幌市白石区にある大昌寺というお寺さんに2012年開眼というから、
つい最近建立されたばかりというニューフェイスな大仏さま。

行ってみると、北海道はデッカいドウなだけに、
周囲に阻むもののないとても広〜い空間に、
真っ黒な坐像の大仏さまがニュッと現れました。

札幌薬師大仏

もちろん大仏さまに「おおお!」とテンションは上がるんです。
なんですが、私的にはそこそこ見慣れた光景でもありますし、
ついつい、こんなところに目が行ってしまったりして。

札幌薬師大仏

あれ?消火栓、黄色い?
もしやこれは北海道スタイル??

調べてみたら、札幌市内の消火栓はほとんどがこの黄色なんだそうです。
一部ダークグリーンもあるとか。
黄色でも違和感ありますが、ダークグリーンとか…もはや違和感しかないですな。
でも確かに、黄色は目立つかもしれない。赤…でも目立つと思うけれども。
こういうの地方あるあるですね。

と、そんなことに引っかかりつつ、
大仏さまのいらっしゃる、とっても広いスペースに車を停めました。

すると間もなく!
私が到着するのを待っていたかのように
急に天候が悪化!

札幌薬師大仏

大仏さまを目前にして、私と大仏さまの仲を引き裂くかのように、
な、なんと雪が降り始めたのです!

札幌薬師大仏

いくら北海道とはいえ、4月末にこんなに寒い、
しかも雪が降るなんてことは稀だということですが、
紛れもない、正真正銘の雪です。
しかも風も吹いて来て、吹雪ですよ、吹雪!
ガッデム。

しかしながら、はるばる北海道まで来たんです、
もちろん、このままでは帰れません。
車内でしばらく天候の回復を待ちました。

すると願いが通じたのでしょうか、
大仏さまは私を見捨てなかった!

待つこと20分くらい、
ところどころに青空が!
なんなんだこの天気は…

札幌薬師大仏
改めてご紹介いたします、札幌薬師大仏さまです。
大仏さま自体の大きさは8.4メートル、
合葬納骨供養堂になっている台座部分も合わせた高さは13.8メートル。
30トンの青銅製とのことです。

札幌薬師大仏

実はこの大仏さま、私にはとても見慣れたお顔なんです。
なぜかと言えば、大仏界ではとてもとても有名な仏像メーカー
「翠雲堂」さんの作であるからです。

見比べてみましょう。

札幌薬師大仏
左が札幌薬師大仏さま。
真ん中が同じく翠雲堂さんの手がけられた東京大仏さま。
そして右が、その翠雲堂さんの前に設置されている仏頭です。
この仏頭は広告等的な役割ですね。

それぞれ高さが違いますから、撮影角度が異なりますが、
ほら、三つ子のよう、安定の美しさですよね。

翠雲堂さん、東京大仏に関して詳しくは
過去のブログを参考になさってください。
「突如、道端に現れる仏頭」
「桜と東京大仏」

本堂は道を挟んだ大仏さまの向かい側にあって、
大仏さまは駐車場のような広い場所の真ん中にポツンいるようなイメージ。
北海道の敷地の広さゆえ、本当は大きいはずの大仏さまが、
そこまで大きく感じられないな…というのが素直な感想でした。
これが東京だったら「デカッ!!」ってなるんでしょう、きっと。

そんな4月の季節外れの雪に遭遇しながらも、
大仏界の有名メーカーさんの手がけた王道の大仏さまを参拝したという…
根性座ってるねー、家族に迷惑かけてるねー、
っていう相変わらず安定の大仏バカのお話しでございました。