朝護孫子寺 日本一大地蔵尊 | 半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。


今年の初詣のことをまだ書いていなかった…
ということに今ごろ気付いてしまったので、
もう3月も終わりだというのに、初詣のことを書きます。

毎年「初詣は大仏さまのいるところ」
と決めている大仏マニアの私はいつも、
今年最初の大仏参拝はどこにしようかな~って考えるわけです。
その一年を占う意味で、もしかしたらこれ重要なチョイスかもしれないですよね。

で、最近子育てにハマっている…というと言い方がオカシイですね、
子供がまだ小さいので、自ずと子供中心の生活になりがち、
というのが正しい日本語でしょうか。な私ですので、
今年最初の大仏参拝はお地蔵さまにしよう!
ってなったわけです。

地蔵菩薩は日本では「子供の守り神」とされていて、
「お地蔵さん」なんて親しみを込めて呼ばれてます。

道端にふといらっしゃるお地蔵さまはとても身近な存在で、
一般的にはおよそ「大仏」というイメージでない上に、
もしかしたら「ホトケ様」というイメージですらないかもしれません。

ですがお地蔵さまは地蔵菩薩であり、ホトケ様です。
ですから大きければ大仏さま。
そして日本一大地蔵尊は、まさに大仏といった感じなのです。


2016年1月1日、私は奈良県生駒山の
信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)にいました。

朝護孫子寺
この上の写真の中央部分に銀色に輝くお地蔵さま、分かりますか?
これが私の目指す日本一大地蔵尊です。
一般的な「お地蔵さん」の概念を覆すであろう、巨大で輝く美しいお姿!

もう少し近くからご覧いただきましょう。

朝護孫子寺
左足を降ろして座る半跏ポーズ。
座っていても総丈14.54メートル
これ立ってたらかなり大きいですよ。

このポーズは「お願いをすればただちに救いに行くぞ」
という、言わば戦闘態勢的なポージングなんだそうです。

朝護孫子寺
この大地蔵尊、実は昭和8年建立コンクリート大仏!
作者は大仏マニアの間では大仏界の重要人物とされる
福崎日精であるとかないとか…
というザワザワくる感じの大仏さまなのですが、
そういう専門的なことは専門な人にお任せします。

そもそも朝護孫子寺の歴史は、
今から1400余年前の聖徳太子の時代まで遡るもので、
「戦前の大仏さま!」と、いかに大仏マニアがざわつこうとも、
そんなながーーい歴史からすると「最近のことじゃん」
ってなってしまうんでしょうね。

初詣で賑わうお寺はもう長蛇の列で、どこも人、人、人…
人波に流されるように参拝路を進むといった感じなのですが。
私はその流れに逆らうかのようにこのお地蔵さまを目指しました。

大地蔵尊は本堂とは少し離れた玉蔵院というところにあって、
参拝客もそこまで多くありませんでした。
なので比較的ゆっくりとお地蔵さまを拝ませていただきましたよ。
嬉しいような、哀しいような。


そんな大仏マニアの悲哀はさておきまして、
こちらのお寺、一般的には「虎の寺」として有名です。
境内は虎、虎、虎で溢れかえっております。

朝護孫子寺

特にこの大きな「張り子の虎」は、
お寺のホームページにも登場する、たぶんお寺のシンボル的なもので。
この日も「ほら、虎の前に立って!」
と子供が親に促される場面が、虎前で繰り返されていました。

なんとこの大きな虎、

朝護孫子寺

首がグルグル回っていました。
…動画じゃなくってスミマセン。

「大きいことはいいことだ」がモットーの大仏マニアとしましては、
とりあえず大きな虎にも引っかかってしまうわけです。

そういう意味でもうひとつ引っかかってしまったのが
こちら

朝護孫子寺

虎の胎内めぐり
胎内は四国八十八ヶ所お砂踏みになってます。

こんな一見パンチの効いたユーモラスな虎の口の中に、
どんどん人が吸い込まれて行きます。
大人気だ!虎の胎内めぐり!

これ出るのは虎のお尻なの…??
と疑問がわきましたが、出てみたら出口も虎の口でした。
さすがにお尻ではなかったか…。

いやはや、大仏さまもこのぐらい大人気であって欲しいな…
と秘かに思ってしまいました。
ということで、今年も大仏さまの魅力を皆さまに知っていただくべく、
大仏写真と情報を発信しつづけていくぞ!
と心に誓った新年だったのでした。
とんでもなく今さらですが、今年もどうぞよろしくお願いします。