昨日、一人の師匠のご自宅にお呼ばれして行ってきたのです。
もうすぐ古希を迎える、元気モリモリの笑顔の師匠なのですが、死んだらどうして欲しいかってことを書いたノートを家族の誰でもが見れるようにリビングの棚の上に置いてあって、それを少し読んでくれたのです。
内容については、まあいいとして、それを聞き終わったときに、別のお弟子さんの一人がすかさず突っ込みを入れました。
「こういうことを言ってる人に限って100歳まで生きるんですよ」![]()
その場は笑いの渦に包まれました
師匠のご家族は、いつも師匠から耳にタコ
ができるほどこの話を聞かされているのだろうとは思うのですが、夢物語でもないだけに、家族の死というものについて身近にちゃんと考えているという風でした。
当の本人は、ご自分の死という現実に対して真剣に向き合った結果の行動だろうと思いますし、それだけに後に残される家族のこともちゃんと考えているわけです。
ご家族はというと、自分の死ではないだけに実感としてどれだけ受け止めているのかは分かりませんが、それでも死という現実を隠ぺいすることなく受け入れて、それについてちゃんと対話をもっているわけです。
こういうことって、すごく大事だと思うのですね。
死は闇雲に恐れを抱くようなものでもないし、タブーでもないはずです。こういうことが平然と語られていた時代や文化もあるのです。
師匠の家族をみていて思ったのですが、家族間での別け隔てのない対話を遮る一番根幹にあるものは、ひょっとしたら死を語ることに対する”ためらい”じゃないかと。
ためらいというか、そもそも死について何も知らないのが今の世の中です。
そういうことを誰もちゃんと教えてくれなかったし、伝えてくれなかった。
そういう文化が土台となってしまっているのが今の日本という国です。
これでは腹を割った対話などできるはずもないじゃないですか?![]()
オススメ図書:チベットの生と死の書(講談社)
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