これはケルマデックさんのどれかの本に書いてあったのだけど
『私たちは
人生に意味を持たせたい。
物語をもたせたい。』
誰もが自分の人生に
なにか意味を持たせたい。
ストーリーを生み出したい。
この人生でよかったという
私だけの物語を。
物語は人それぞれだけど
ふと、祖母のことを考えた時
それはやはり、「家族であり、家族のためにつくる料理」だったんじゃないかと思った。
それが、奪われた時(できなくなった時)
人生からストーリーが奪われたのかもしれない。
若いときは、大切な何かを失っても
また、新しいストーリーを見つけたり
生み出していけるだろう。
挫折したこと
諦めたこと
失敗したことが
次のストーリーの伏線となることもある。
でも、高齢になると？
寝たきりになると？
自分の好きに体が動かなくなると？
意欲がなくなると？
ストーリーは、
終わってしまうのかもしれない。
ストーリーを失うということは
生きている意味を失うということ。
生きる活力みたいなものが失われるということ。
死ぬまでやりたいことがある人は
幸せだ。
会社の仕事に命かけていて定年退職してしまったら、その次のストーリーを見つけて、繋げてほしいと思う。
ストーリーを繋げていくというのは
命を繋げることに等しい。
いくつになってもストーリーを生み出せる力こそ、元気に長生きする秘訣かもしれない。
そういえば、私にとって旅をすることは
大切なストーリーだった。
今の状況になって、仕方ないと諦められる部分もあるけど、やっぱり寂しいなと思う。
国内旅行に対してはそこまでモチベーションが上がらない。
他の趣味を見つけたりしているが
やっぱり海外旅行ほどの高揚感を与えてはくれない。
そんな時、まだブログにアップしていないタイの旅行記があることを思い出した。
ちょうど夏休みで時間もあることだし、写真を整理して懐かしい旅をアップしてみようか。
と同時に気が付いた。
旅をすること、そして書くことが
私にとって大切なストーリーなんだということを。
wai