余白の大切さ | wai blog~日々是安泰~

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旅、子育て、暮らし、気づきを綴るblog。


忘れてしまう人もいれば
大切で
いつでも思い出せる人もいる。

出会いもあれば、別れもある
それが人生。


会いに来てくれて
ありがとう。
 

帰り際、
習字のおばさんが言った言葉。
↓↓↓




おばさんに習字を教わっていた
子供の頃を思い返した。


一番心に残っているのは
【余白の大切さ】を教えてくれたこと。


書道は白と黒の世界。
誰もが、
黒(文字)の形を意識すると思う。


いかに美しい文字を書くか。
手本と同じように書くか。

でも、
おばさんが常に言っていたのは


黒より白が大切よ。


書は
白で表される余白を
意識しなさい。



この作品に
余白は十分にあるか?

空間はどうか?


何年も言われたものだから
書道をするときは
そういう風に作品を見てきた。



他の言葉で言ってみたら

大事だと思っていること(黒)を
支えている部分(白)が大事である。

表より
裏方。


前はそのくらいの気づきだったが
お正月におばさんと話していて
他のことにも気がついた。



黒とは【世間の目】
白とは【自分の大切なもの】



77歳の誕生日に
初海外旅行で
スイスに行き
アルプスで誕生日をお祝いしていた
おばさん。


海外は、面白いわね!


と、そのあとも
中国で拓本(石に彫られた書を紙にうつすこと)のツアーに参加してきていた。

たぶん、80くらいだったろう。



そのときにもらったお土産を
実家で見つけて
持ち帰ってきた。


しまわれてた箱には
おじいちゃんの字で
(◯◯年 習字の先生の中国土産)
と書かれていた。


あの時代、
田舎で、
そういうおばあちゃんは
いなかった。


結婚もしていない
大正生まれで大学に行った
女性が初めて大学に行けた時代の
先駆けのような方


思えば、
周りからは
変わった人だと
思われてたいたかもしれない。


でも、狭い田舎に住む私たちには
夢をたくさん見せてくれる
カッコいいおばさんであった。


いくつになっても
やりたいことがあらなら
何でもできるよ。
と言うだけでなく
見せてくれた人。


おばさんは
その頃には
黒よりも
白を大切にしてきたのだと思う。



白はまた
遊びであり
プライベートともいえる。


黒は、世間に認められている部分。
仕事だったり
肩書きだったり。




今までもずっと
日本は
黒を大切にしてきた社会。

黒で人を見てきた。


黒が自分を支えている
という人も
多いだろう。


これは前記事にも通じる話。
↓↓↓



だから、
一生懸命に
黒を大切にする。


文字の形を真似て
いい形の字を書こうとする。


でも、
元は、
白紙なのである。


真っ白から始まる。

真っ白だからこそ、黒が生まれる。


白が黒を支えていると
言えないだろうか?



美しい空白があってこそ
文字は引き立つ。


人生も同じく。


最後に、
【わたし】という作品が出来上がるとき
きれいな字を書きたくて
黒を塗りたくったような作品にするのか。


空白と黒が
美しいコントラストを見せる作品にするのか。



せっかくきた珍しい時代。


生き方、
白と黒のバランスを
見直すチャンスかもしれない。


wai
 
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