白い指が下を向いて…お化け⁉
ゴールデンウイークを間近に控えた4月の末に、大池公園に行ってみました。暑くもなく寒くも中ちょうどよい気温でした。半袖でも過ごせました。人は、当然と言うか予想通りと言うか、コロナのストレスも徐々にかいほうされつつあり、ノーマスクの人達も多くなってきました。ノーマスクでもOKと言われても、コロナが完全に無くなったわけではなく、亡くなる方も後遺症も残る可能性があるということを考えれば、まだまだ安心はできません。しかし、公園内にテントを張ってのんびり過ごす風景も見られました。やはり、春のよき日には外で元気にというのは、自然の欲求というか本能のような気もします。この公園の正面の入り口広場には、レストハウスがあります。そのレストハウスの横にこの花は咲いています。今日紹介するのは、トキワマンサクです。
秋に咲く萩の枝にも似ている木には、沢山の白い花が咲いています。しかし、この花の形はちょっと変っています。一般的な花の花弁は、5~6弁で丸く上を向いて咲いているイメージをします。子どもが花の絵を描く時にはチューリップ型か、梅や桜の様に円を中心に丸を5~6枚合わせたように描く花型が多いと思います。でもこの花はどちらにも当てはまりますん。不思議な形です。
名前がとても縁起良し…‼
トキワマンサクの花びらが細長いです。また、花が全体的に下を向いて咲いています。まるでイカを干したような、「お化け」と手を下に向け指を垂らしたようなそんな感じです。”マンサク”と言うと3月のまだ寒い頃に黄色い花を咲かせる木があります。大池公園にもあります。以前このブログでも紹介をしています。その木は結構大きなものですが、しかし、このトキワマンサクは、低灌木ですが、同じマンサク科です。花の作りが同じです。マンサクは落葉樹です。しかし、トキワマンサクは、葉っぱは小さくたくさん付いていますが、冬でも葉っぱが付いていました。漢字で書くと”常盤万作”となります。いつでも葉がついているという意味です。つまり常緑樹になります。細かい枝に沢山の葉を着け、枝の伸びも早いので、生垣に使われることが多いです。トキワマンサクには、濃いピンクの花と白い花と二種類あります。前者を“ベニバナトキワマンサク”、後者を“シロバナトキワマンサク”と言います。どちらも生垣になりますが、ピンクは派手なイメージで、白は落ち着いた感じの生垣になります。今年の4月初め頃に山梨県の石和温泉に行きました。行った時には、桜が咲き、菜の花が咲き、桃の花が咲き、甲府盆地全体が花だらけで、本当に”桃源郷”を思わせるような風景でした。その中で、ある民家の生垣がピンクのトキワマンサクで、しかも咲き乱れているのを見ました。今年は気温が高く4月初めですでに咲き始めていたのでラッキーでした。初めて見ましたが、そこの敷地が大きく生垣も長かったので、とても見ごたえがありました。皆さんは、どちらの色の生垣が好みでしょうか?トキワマンサクは、漢字で見るとと“万作=満作”となり、大変縁起が良い木として、占いなどにも使われたようです。例えば、花がたくさん咲いた年には豊作、花が上を向いて咲いていたら豊作などです。いずれにしても、紅白が揃っていて、それだけでも縁起物の感じがしますね。