パセリ

野菜はほとんどの場合、葉や茎などを食べるために栽培しますから、野菜の花はあまり見かける機会がありませんね。

その点、北山植物園の一角にある野菜栽培コーナー(?)は食べるためではなく、観賞用なので北山植物園を訪れるときは必ず野菜の花を写真に撮ります。今回パセリの記事を書くのに、北山植物園で撮影しているか確認したら、ありませんでした。記事の花は自宅の花壇で栽培したパセリの花なんです。

(記事の最後に今まで撮った野菜類の花をリストにしてみました。)

昨年家内はパセリの種を買って東側の花壇に蒔きました。パセリは栄養価は高いようですね、しかし料理の色添え程度にしては高価格なので、少しでも育ったら節約になるという程度の軽いノリでの栽培です。

しかし、陽当たりは良い場所のですが、常々監視できる場所ではないので、蝶蝶類の幼虫が大量に発生、茎しか残らない状態で全滅となりました。　

再度場所を変えて、皇帝ダリアの花壇で栽培再開しました。虫がついたらすぐ取り除いたので、すくすく育ちパセリを知り合いに配るまでなってしまいました。

五月ころからとうとう花芽が出てくるようになったのですが、花芽をつままずに好き放題に伸ばしました。

しかし、「初夏に開花させると枯れてしまう」と言われているので、花茎は摘み取るというのが栽培者の常識のようです。花の写真が撮れたからこれで良しとしましょう、また種を撒きます。

小さい花 (直径2mm程度!) が開花しました。幾何学模様を思わせる美しさです。

ご存知のようにパセリの葉は食べた時に強い独特の香りがありますが、花にも香りがあるのだと知りました。パセリ独特のあの香りに少し似ている香りなのですが、もう少し優しくすっきりとした芳香が辺りに漂いますです。私好みの香りです。

学　名　 Petroselinum crispum

科・属　　セリ科オランダゼリ属

別名　　　　オランダゼリ、香芹（こうきん）

原産地　　　　　地中海沿岸

撮影日 2024.06.06

撮影場所兵庫県川西市内　(自宅)

文献には

「日本には18世紀末にオランダ人によって長崎に初めて持ち込まれたとされ、長崎で栽培されていたため、「オランダゼリ」「洋ゼリ」などの名でよばれていた。本格的に日本で栽培が始められたのは明治初年以降である」そうです。

葉が縮れているのは品種改良されたらしいです。

参考文献

過去の野菜記事の花リスト