そう、みんなが天ぷらで食べると美味しいというウド、もう20年も前の写真なのですが・・・写真を撮りっぱなしになっていたのを記事にしました。

 

写真は不出来なので恥ずかしいけれども、記事にしておいて、見やすい写真を撮りに再挑戦することにします。

 

2003年8月、子供たちが夏休みの間に旅行をと、家族で蓼科へ行きました。その時の宿の庭(広い山林でした)で見つけた花です。遠くから見て

「ヤツデが咲いているのかな?」

と近づいてみたら、ヤツデの葉はなく、「何の花だろう?」と撮った写真が下の二枚の写真です。

 

撮影日 2003_08_23 場所 蓼科 

 

 

 

 

 

その3年後、時々通う西宮市北山植物園でウドに再開しましたが、少しだけ時期が早くて、花の蕾の開きはじめくらいでした。今年の9~10月頃に再々挑戦しなければ…。

 

撮影日 2006_10_14 場所 兵庫県西宮市北山植物園

 

 

 

 

 参考文献から興味深いと思ったのは、名前の由来です。

「風のないのに動くように見えるので うごくと呼ばれ、しだいに『うど』になった。漢字の「独活」の字もそこから。」

という説明に、なんかわかるなぁと感じました。

 

もう一つ、興味深い説明を見つけました。

誰でも知っている「ウドの大木」という表現、下記に引用させてもらいました。

説明にニャリとしてしまいましたね。

 

「ウドはウコギ科タラノキ属の多年草で、同じウコギ科タラノキ属のタラの木(タラの芽をつける木)とは違い、木ではなく草です。

春の新芽は山菜としておいしく食されますが、夏になるとぐんぐん成長し、大きなものだと2~3mもの高さになります。大きく成長したウドは茎が太くなりますが、軟らかすぎて木材には適さず、かといって食用にもなりません。このことから転じて、『図体ばかりでかくて役に立たないもの』のたとえを、『ウドの大木』というようになりました。

しかし、“大木”といわれるウドですが、実際は樹木ではなく、草です。樹木と違って冬には枯れてしまい、春にまた芽を出します。何年たっても樹木にはなりません。それなのに、なぜ大木といわれているのか、不思議ですね。」

 

草だなんて思ったことなかったですよ~。

 

 

花の詳細は

「花期は晩夏から初秋ごろ(8 - 9月)。茎の上部に球状の大きな散形花序を多数つけ、柄がある径3ミリメートル (mm) ほどの白色もしくは薄緑色の小さな花を多数咲かせる。花弁は5枚、上部は両性花、下部は雄花となる。雄蕊が5本、下位子房に5本の花柱がある。

果実は、秋に直径3 mmほどの球状の液果が実り、熟すと黒紫色になる。一果中に3 - 5個のゴマ状の種子をもつ。種子は鳥によって運ばれ、意外な場所に実生がでることもある。」

 

はやく、このような様子を観察してみたいです。

 

野菜として出荷されているウドは、東京都が全国最大の生産地で、東京産ウドは地下の室(むろ)に株を入れてモヤシのように軟白栽培したものである、ということです。

「え~っ、東京が最大の生産地?」

とびっくりしました。

ただし参考文献のデータが何年の物か、確認できていません。

 

学   名      Aralia cordata
科 ・ 属      ウコギ科タラノキ属
別   名      ヤマウド、ケウド、ホンウド、ツチタラ
原 産 地       日本
 

大昔から食用されているものですが、文献に「薬効と用途」を見つけました。

 

「カゼの治療,鎮痛作用などがあり,カゼや頭痛,腰痛,関節痛,神経痛などに用いる.漢方処方では独活葛根湯,荊防敗毒湯,清上蠲痛湯などに配合される.」

 

ところで、最後のしめはこれまた興味深い解説です。

 

「ウドとはまったく別な種類でウドノキという植物があります。こちらはウコギ科のウドと違ってオシロイバナ科の樹木です。小笠原諸島などに分布していて、高さは7~8mほどにもなりますが、樹木の中ではもっとも材質が軟らかく、腐りやすいといわれています。ウドノキは葉の形がウコギ科のウドに似ていること、そして、ウドと同じように材質が軟らかくて役に立たないことから、「ウドノキ」と命名されたとか。ウドとはまったく関係がないのに、まるで“ウド”の仲間であるかのように扱われるなんて、植物の世界は奥が深いですね。」

 

 ユーモアのある解説に、微笑んでしまいます。

  

参考文献

独活(ウド) (hana300.com)

ウド - Wikipedia

ウド | 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース (kumamoto-u.ac.jp)

ウドは大木にならない? その意外な理由とは…(季節・暮らしの話題 2021年02月19日) - 日本気象協会 tenki.jp