昨年は仕事の合間に結婚して役所の手続き、妊娠の判明通院など
更に年末からは仕事を兼ねた新婚旅行の準備等
非常に目まぐるしく
気づいたらあっという間に年が変わっていました。
年明けすぐに税務署に行って確定申告の準備開始し、
ギリギリに宿泊先を予約して
パリとウィリアム・モリスの足跡を辿りイングランドへ
ブログのネタは溜まりに溜まって居りますが
まずは昨年最後の工事から
昨年は通年多忙で、店舗デザイン、
通常の戸建て、マンション内装工事、保険対象工事
シックハウスの改善工事、ロードヒーティングの依頼まで様々な
工事に携わりました。
11月からは地方の化学物質過敏症の方の改修工事に
かかりきりで年末の30日まで仕事をしておりました。
いつものように過敏症対策工事の精鋭メンバーとともに
主人と私は二人三脚
妊娠3,4ヶ月から6ヶ月まで
通常の妊婦さんが
大事にしなくてはいけないと言われている妊娠初期は
主人が運転する車での現場通いで
化学物質の健康被害のために困窮しているお客様の
カウンセリングと工事に費やしました。
最初は紅葉の終わりかけだった高速道路も
次第にでこぼこ、ガタガタ、ツルツルの雪道
しかも例年にない積雪と吹雪で
恐ろしい思いも何度か
被曝した家の調査やカウンセリング等
お腹の赤ちゃんへの影響もとても心配でしたが
無知な業者のリフォームで何百万も掛けた住まいが
自分達に牙を向いてくるという悲惨な状況
自分の家の中で呼吸するのが辛い、歩くと足の皮が剥がれる
患者さんがどれだけ切羽詰っているのか
痛いほどよく解りましたし
更に
基準法端境期の昭和後半に建てられたその家は
古い内装材からの強いvocに加えて
その上からの新たな建材の化学物質
床下一面に敷き詰められたナフタレン
マスクをしていても苦しい状況でした。
伺うと寒い中窓を開放して
化学物質を換気しようと試みていらっしゃるので
免疫低下は必至な状態。
快方に向かっているとは言え
化学物質過敏症の夫には厳しい現場です
妊婦でも何でも
中学の時のシックスクール、出産後の化学物質過敏症
そうとは知らずに
出産を機に、子供のためと思い無農薬や
有機の食に興味を持ち切り替えたことで
化学物質過敏症をほぼ克服した
縁の下の力持ちのこのわたくし!
ここで発揮しなくてはなりません。
ただ案の定
現場の状況で免疫が低下していたせいか
主人はビジネスホテルの部屋で被曝してしまい
最悪の症状が出てしまいました。
思考能力がが低下し朦朧とする主人を
励まして(ほぼ無理やり強引に)ようやく外に引っ張り出して
事無きを得ましたが
それから宿泊先を探して主人の休める場所を確保して
明日も明後日も現場に行かなくてはなりませんでした。
工事履歴を記録しながら有害な床下のナフタレンや
被曝の原因物質を発散している建材を全て取り除くと
予定には無かった2階部分の工事も増え
ほぼフルリノベで柱と外壁だけになりました。
構造材が足りないその家は
何十年物荷重で壁が下がって床も傾いている状態で
まさに危機一髪でした。
私は初めて見たのですが、
家の中に外が見えるスペースもあります。
勿論気温も殆ど外です。
前年リフォームをされたお客様のご予算は非常に厳しく
当時の予算はあっという間に消えてしまう計算になり
値段の安価な新建材は一切使えない中
かなり頭を捻っての厳しい工事となりました。
スカスカの寒く薄暗い室内で
気密断熱の費用を最小にするための気の遠くなるような
内職のような手作業
今回も柔軟な職人の思考と技とスピードが救ってくれました。
古い図面も、無くてはいけない大切な建材が入っていない
図面上あるはずの筋交いが無い
本来してはいけない事だらけのetc…
加えて昨年の施工業者の施工不良
梁を足したり筋交いを入れたり耐震金物をいれたり
一つ一つを解消しながら
構造やデザインを引き直しながらの手間のかかる工事です。
また、いくら予算に限りがある中でも
無垢材は大工さんの手間も二重三重に
中には八十にまで増やしてしまいます。
加えてクライマックスに
主人と二人三脚で行うのは
新建材が使えない化学物質過敏症の患者さんの為に
主人が木材から探してデザインし、
図面を引きながら職人とやりとりして製作した
無垢の家具の仕上げ研磨と塗装。
数日間深夜までかかり
床をはじめ押入れ、物入れ、木枠、巾木に至る
家中の気の遠くなりそうな無垢の内装材
すべての研磨と塗装と仕上げ
サンドペーパーをかけてからの塗布
四つん這いでの地道な作業(妊娠後期には良い運動)
つなぎの膝もテカテカになります。
何故そのようなことをしなくてはいけないかというと
無塗装、無防腐剤の無垢材しか使えない為
化学物質過敏症の方に対応する特別で乾きづらい塗料
(健康材料のWAXやコーティング材に更に特別な処理をしたもの)
を現場で塗布しなくてはならず、
しかもそれらを納得の行くようにじっくり美しく仕上げる事が難しいから。
まるで鶴の恩返しの鶴
「決して見ないで下さい」とは申しませんが
機織り部屋から出てくると
自らの羽(心血)を注ぎやつれた姿。
お客様は全く知る由もありません
「それでいいんだよ」

とは夫の弁
無垢材と照明、タイルで柔らかで温かみのある
明るい空間へ
そして何より立つ事が楽しくなるキッチンへ
キッチンは化学物質過敏症の方が使える
ステンレスとホーローのキッチン
寝室セントジェームス宮殿に使われたデザイン
元気になりますようにとの願いを込めた
ウィリアム・モリスの『ひまわり』に光の額縁を
写真ではまだ乾いていない硅藻土は主人の手による施工
ベッドのヘッドボードには体を休める為の
電磁波を通さない施工が
そして何より、お客様は、前年他の業者に依頼したリフォームで
化学物質過敏症を発症してしまい
家中の化学物質に反応するようになり
リフォームをやり直すという工事で
貴重な蓄えからの二重の出費という事情を踏まえた
主人の配慮から人件費を削減する目的がありました。
一方前年リフォームをした業者は
お客様が発症して何とかして欲しいと言うも
何の術もなく
やむなく一昨年納品したキッチンを引き下げに来る際、
お客様が自分達の工事で化学物質過敏症を発症したと知っていながら
ものすごい香水の香りプンプン
目をつぶっても彼の後を正確についていけそう
お客様が呼吸困難になるかと思いました。
しかも言っても言っても「毎回臭い」との事でした。
わかっていない
施工業者が全くわかっていない
昨日まで大丈夫だった大好きな食べ物で
口の中に潰瘍ができて血まみれに
安住の地の筈の我が家で呼吸困難に
顔が真っ赤に腫れて外に出れない
女性は化粧もできない
化繊がダメで大好きなお洒落もできない
外気に反応して窓が開けられない
人間不信
理解を得られす家族からの孤立
欝になる
電磁波にも反応するようになる
シックハウス、化学物質過敏症
そんな業者が建材の知識もなく
調べようともせずに
「うちで使う建材はフォースターついてますから大丈夫」と
根拠の無い、しかも揺るぎない自信で工事をして
シックハウス症候群を引き起こすという施工例があまりにも多いです。
さあ!あなたのお客様が化学物質過敏症を発症したらその後は?
毎回思うこと
ハウスメーカー、建材メーカー
施工業者
化学物質過敏症ネタで生計を立てる方
あまりに無責任です
時にはお客様
自分達も努力しないと他力本願では
治りませんよ
向き合うことが改善の為の第一歩
それはほんの一歩にしか過ぎませんが
その一歩は必ず大きな一歩になると思います。
そのフレーズどこかで聴いたかも?
まさにその通りヽ(´ー`)ノ