皆様新年あけましておめでとうございます。
モリス展の後、色々なことがありました。
モリス展をご覧にいらして下さった方との素敵なご縁や、
モリス展をご覧になって椅子の張替えや、壁紙の貼替え
をオーダーしてくださった方
また展示にいらしたカリスマガーデナーの梅木さんのファンの方々のお勧めで
会期ギリギリにご案内させていただいたにも関わらず
お忙しい中モリス展にいらしてくださった
コテージガーデンの代表梅木さんから
ウィリアム・モリスのデザインを使った楽しい
お正月飾り
を
お教室の皆様と作られるとの事で
ささやかながら素材の提供をさせていただいたり、
当別で開催したウィリアム・モリス美しい自然の壁紙とファブリック展のお陰で
とても楽しいご縁を持つことが出来ました
その後、非常にバタバタと打合せやらご挨拶やら経理やら




クリスマス

×2回
主婦のお正月の準備のお買い物やら
ぎりぎりになってしまった年賀状や大掃除やら
怒涛の年末年始を越すと一気にお正月に

新年の来客に
気がつけばあっという間に新年がもう2週間も過ぎておりました。
そして連日の雪



そして雪



そろそろ今年の抱負でも考えなければと思いつつ
一日だけ珍しくテレビを見てゆっくりと過ごすことが出来ました。
というか、無理やりゆっくりしました
ナポリからパリまで芸能人がトラックのヒッチハイクで
リレーする番組を楽しみ
あそこはこうだったね、とかイタリア人は冷たいが
ドイツの田舎では人が優しかったとか
パリの凱旋門が懐かしいとか
みかんを食べながらワイワイ言ってテレビを見て
そのまま何となくチャンネルをそのままにしていて
たまたま見ることが出来たBS朝日の再放送
『甲子園ホテルの想い出』~2人の天才建築家、遠藤新とF・L・ライト
「旅番組、演芸、お笑いばかりのお正月に
こんなに素敵な番組があるの?」と思わず小躍りしてしまいました
それは、カウフマン邸(落水荘)やグッゲンハイム美術館等でお馴染み
世界的に有名な建築家フランク・ロイド・ライトと弟子の
遠藤新にスポットを当てた番組でした。
近代建築の父と呼ばれるライトの弟子の中でも
最も彼の作品を理解し敬愛しているが故に
当時は、独創性が無いであるとか個性が無い等と
散々に酷評もされた遠藤新ですが、
現代は勿論素晴らしい彼の建築は
非常に高い評価を得ています。
その遠藤新の建築と言ったら
ライトの建築思想、プレイリースタイルに加えて、
なんと気高く日本美を意識した
非常に威風堂々と且つ繊細な設計でしょう
今もなお、建築を志す若者達にも常に人気のある建築家の一人です。
その遠藤新がどのような経緯でライトの弟子となり
ライト故に莫大にかさんだ建設費と工期の著しい遅れなどにより
帝国ホテル建築の途中でライトが解雇になってしまい、
そう、ライト故にという表現が一番しっくり来ます。
アメリカへ帰国してしまったライトが引いた図面を
遠藤新がどのように具現化し、
その後どうのように成長していったのか
建築フェチでなくても十分楽しめる内容でした。
番組の説明の中には「海を越えた師弟愛」と
ありましたが
図面だけ残してライトが帰国してしまってからの
新の苦労は如何ばかりかと深く考えさせられました。
何故って新たな建材等を見つけるごとに
現場を中断して図面を引き直してやり直し
現場は混乱。
ライトの報酬の殆どは浮世絵収集に費やしたという事は
仕事の合間には殆ど現場にいない(収集の為)
施工図、立面図
ライトの設計した図面から寸法を尺で起こして引き直すなんて
それだけでもご苦労が計り知れないです。
きっと建築関係者はその後の新のご苦労を
自分に置き換えて考えると
夜も眠れなくなってしまうのでは無いでしょうか。。。
かつては東の帝国ホテル、西の甲子園ホテルと並び称された
甲子園ホテル。
以下甲子園ホテル画像は
BS朝日ウェブサイトより転用
ライトの影響を受けたとは言え随所に
繊細な彼の持つ日本的な要素が使われている。
印象的だった小槌のモチーフ
小甲子園ホテルの建設地域である打出小槌町に伝わる
民話により採用されたデザイン。
地域の人々からも愛される建物になった。
以下は甲子園会館ウェブサイトより
甲子園会館(旧甲子園ホテル)は日本に残る数少ない
ライト式の建築であり、国の近代化産業遺産および
登録有形文化財に登録されています。
帝国ホテルの常務取締役でホテル界の第一人者といわれた
林愛作(1873~1951)の理想にもとづき、
フランク・ロイド・ライト(米・1867~1959)の愛弟子・
遠藤新(1889~1951)が設計しました。
中央に玄関・フロント・メインロビーを置き、
左右に大きくメインダイニングとバンケットルームを張り出し、
その両翼の上階に、集約された客室群を階段状に配した
構成となっています。
「打出の小槌」を主題にしたオーナメントや緑釉瓦、
西ホールの天井に見られる市松格子など、
日本の伝統美が随所に取り入れられ、
壮麗な洋風建築の空間と巧みに調和しています。
主人と2人様々な建築を実際に見て歩くのも好きな
私たちですが、
パリで見たコルビュジェの作品も素晴らしかったし、
ギマールも素晴らしかった。
若い頃には、ライトのグッゲンハイムも体感できましたし、
何気ない旅先の建築なども興味を惹きます。
遠藤新の作品は常にエントリーされていますし
先人たちの偉業の数々、美しい建築やデザインは
一生かかっても全てを見ることは出来ませんが、
それらを一つ一つ楽しみに見て回ることは
私たちの活力の源でもあります。
甲子園会館は昭和40年に武庫川大学が国から譲り受け
改修工事を行い、現在はそのキャンパス内にあり、
甲子園会館
(学生会館)として使われています。
日によって一般公開をしているので、いつかは見たい場所でもあります。
できるだけ多くの建築物に触れ
その中に入ってみることで
はじめて理解できることがあります。
より快適に、より素敵に!
私たちが日々願い努力する事です。
スタイルは其々嗜好が伴い
千人いれば千人の希望する、
また其々のライフスタイル合った設えがあり、
更に安全というキーワードが入ってきます。
国内海外問わず
より多くの建造物を実際に見ることは
より多くのクライアントの希望を理解するという事に
繋がっています。
あのウィリアム・モリスも
ヴィクトリア&アルバート美術館に
他の誰より足繁く通い、
「今生きている人の誰にも負けないくらい活用した。」
ヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸など
様々な国のあらゆる時代の工芸品の歴史や様式、技術を
見て、知って、理解するところから始まりました。
それは、より美しく、より快適なライフスタイルへの足がかり。
「日常のものが美しくあるべき」
こちらの画像はロンドンのビクトリア&アルバート美術館展示作品より
ウィリアム・モリス作
「リース」です。
この作品のために描かれた図案の原画がこちら
↓
作品制作の為の構図や、色の指定など
モリスの直筆で細かく指示が書かれています。
↓
ウィリアム・モリスが活躍した時代
英国が芸術や文化を推奨し、国として芸術を庇護する体制が
整いつつあり、貧困層を抱えながらも多くの人々が、
生活の中の美を、よりよい生活環境を
探求することの出来る豊かな時代になりつつありました。
IF I CAN もしも私に出来るなら
若きウィリアム・モリスが何度も自身に問いかけた言葉。
更に
「美しくも有用でもないものを家の中においてはいけない」
ブログやモリス展でも何度もご紹介しているモリスの言葉です。
ハニーハウスのお客様がそうであるように
より良い住まいや環境を提供されると
家の中の余計なものを思い切ってきっぱりと捨てて、
本当に好きな、大事なものだけ置くようになる
好きな家具少しづつゆっくり見つける事が趣味になる。
本来生活空間はそうあるべきです。
過去の想い出に囚われ過ぎてまたは
いつかは多分使うであろう雑多なものに囲まれて暮らすのが
良いのか悪いのか…
個人の考えにもよりますが
日本人の暮らしの中には、生活の中に美しく有用な物が
置かれているかというと
残念なことにさほどでも無いように感じてしまいます。
100円ショップや300円ストアも便利ですが
要らないもの迄も買ってしまって
購入して帰ってみると不便に感じる時があります。
現代社会は様々な物が溢れていますが、
有り余るさほど必要ではないものに囲まれ
本当に必要な美しいものだけと暮らすというスタイルには
程遠いのが日本の現実。
勇気があれば必要な物だけ吟味して
スッキリと優雅に暮らすことが出来ます。
最近、私がもし突然倒れでもしたら
物に振り回されて家族が困るかも知れないと
考えるようになりました。
お客様にも良くそのお話をします。
ご高齢の方はよく理解して工事中からお引き渡しの前迄には
せっせと断捨離されます。
断捨離とは、モノへの執着を捨てることとありますが
まさにその通りで
執着を捨てないとまず捨てられません。
ウィリアム・モリスの格言通りに暮らすためには
家庭の中の物の分別から始める事が大切です。
そうすることでお気に入りのものが入ってくる余地と気持ちの余裕が
生まれるわけです。
実際に素晴らしい建造物に触れるとそれがよく解ります。
「きっぱりと優雅に暮らす。」
うん、今年はこれで行きましょう!