ところでわたくし。
厳冬の旭川の現場を終えてヨーロッパから帰還後
食欲が出たわけでもないのに
ホッとしたのか突然増量いたしまして
いっときは開き直って日本のお母さん京塚昌子さんを
目指そうかと本気で思ったくらい…
急な肥満とお産の浮腫で全体的に皮膚が張り裂けそうで
手を握ったり開いたりするとき、
歩く際の1歩1歩が針で突き刺したように
痛みました。
定期健診で即緊急入院
お産を乗り切り早1年と7ヶ月になろうとしておりますが、
今でも7キロ乗ったままでございます

もともと主人がシックハウスの研究をしていたので
食材や食事内容には十分気をつけてはおりまして
続けなければ意味が無いので、気軽に深呼吸するだけの
ロングブレスダイエットなども実践しておりました。
すると、何と言うことでしょう!
私よりも便乗に近かった主人がどんどんスリムになって行きまして
今では私の産後から主人のスーツのサイズが2つも変わってしまいました

主人は通常の設計、建築業務の他に
地盤、耐震、断熱、建築技術の勉強会への参加が多く
札幌はもとより、東京や横浜などへも頻繁に
北海道の現場と現場の合間に、東京、関東方面のお客様との
打合せ等も兼ねて出張しておりました。
特に耐震、地盤に関しては東京の方がコアな勉強会が多いので
多い月で、月に2度から3度の出張となり、
今年は特に36、37度の熱帯夜を過ごしておりましたし、
それで痩せたのかしら?とも思いましたが
その都度スケジュールを合わせて
私も東京のお客様との打合せに伺ったり
取引先のショールーム等を廻って材料のサンプル依頼にも
行っておりましたから…
やはり、私よりも毎日朝晩とコツコツ続けていたロングブレスダイエット が
効いたのかもしれません。
更には、トマトベースのデトックススープ、一口30回噛むお肉ダイエット
生姜たっぷりのお鍋、当別のお豆をたっぷり使った煮込み料理
トマトスープ、どれが決定的に良かったのか定かではありませんが
まさに『継続は力なり』。
ウィリアム・モリスのデザイン普及活動も
『継続は力なり』そう信じております。
「美しくも有用でもないものを家の中においてはいけない」
こちらはモリスの有名な言葉ですが
アーツ・アンド・クラフツ運動や社会運動の活動を率先した
彼の究極の言葉です。
彼が社会運動に何故没頭したのか
それは、当時の社会情勢にありました。
皆さんはチャールズ・ディケンズの長編小説
オリバー・ツイスト(Oliver Twist )をご存知でしょうか?
1837年から二年間、かつて物議をかもしたイングランドの
「新救貧法」1834年発布についての批判がテーマとなって連載。
その後、様々な監督が映画化していますが、印象に残るものは
ライオネル・バートが舞台化してミュージカル制作をしたものを
1968年に映画化した「オリバー!」、
アカデミー賞で6部門もの受賞を果たしました。
また、近年になって『戦場のピアニスト』でお馴染み
ロマン・ポランスキー監督が2005年に映画化した
「オリバー・ツイスト」でしょうか。
原作は、19世紀の英国で多くの貧困層が職を失い、飢えに苦しみ
子どもを手放し、または貧しさ故に満足な治療も受けられず
子どもと死別してどんどん孤児が増えていった時代。
僅かな食事と劣悪な環境で、子どもたちが過酷な重労働を強いられていた。
孤児オリヴァーが様々な困苦にもめげずに立派に成長するまでを描いた
感動の大作であります。
映画オリバー・ツイストより
モリスはその「新救貧法」発布の年に裕福な家庭に生まれ
もともと聖職者を目指していたモリスでした。
その改正法以前の蒸気機関の発明とともに、工場の機会化が進み
粗悪なものが大量生産され、町工場がどんどん無くなってゆく時代で、
機械化により労働者の賃金はどんどん下がってしまい
より一層貧富の差が激しくなってゆきました。
そして、貧しい家庭の子どもや、孤児オリバーのような
本当に小さな子どもたちが学校にも行けず重労働を強いられ
虫けらのように亡くなって行ったり、負の連鎖が続いたのでした。
そんな世の中に非常に心を傷めたウィリアム・モリスは
雇用を生みだし、伝統的な素晴らしい手工芸の価値を確かなものとし、
その職人達の賃金を上げることで
生活の向上をはかり、小さな子どもたちの重労働を無くしてゆく
人々の暮らしを「豊かにするため」の運動を興したのでした。
それが『アーツ・アンド・クラフツ運動』のはじまりで、
モリスは社会主義活動も盛んに行っておられました。
またそれは手工芸の革新により失われ行く伝統的な芸術を
再生させるという運動でもありました。
オックスフォード大学在学中にイギリスの美術や、
「ターナー展」をご覧になった方には非常に印象的な
社会批評家でもあるジョン・ラスキンの影響を強く受け、
中世にとても強いあこがれを持ったと言われています。
第5回ウィリアム・モリス 美しい自然の壁紙とファブリック展より
中世のタペストリーをインスパイアさせて考案されたデザイン
「トレリス」格子垣
卒業後は、建築や美術を目指し、
ラファエル前派のロセッティの進める絵画から
自ら装飾芸術に才能を自覚し転身し、
モリス・マーシャル・フォークナー商会の設立とともに
あらゆる室内装飾に才能を発揮しました。
その出世作が前回ご案内した
ヴィクトリア&アルバート美術館の一等食堂
だったのです。
それから益々作品も制作の種類も増え
社会運動とともに
建築、壁紙、刺繍、ご覧のようなタペストリー、
家具のデザインから制作、製本、制丁、印刷、詩作
ステンドグラス、テキスタイルや様々なジャンルの
生活芸術作品を世に送り出しました。
2012年1月ハニーハウス土岐撮影
ヴィクトリア&アルバート美術館
タペストリーの前には、
モリスが描いた貴重な絵が!!!
そのなかでも、モリスは庭に咲く花
デイジーやチューリップや、スイカズラ、
ひえんそうやルリハコベにアカンサス
マーガレットやマリーゴールド、
そして庭に集まる動物たち、せせらぎや川の流れと言った
自然の美しさにどんどん魅了されて行ったのでした。
第5回 ウィリアム・モリス 美しい自然の壁紙とファブリック展より
野に咲く花そのままの様子を猫写した
「デイジー」
参考文献
「ウィリアム・モリスの楽園へ」 南川三治郎 著









































