めだか屋で奮闘しまっせ(フィクションです。)

 

 

第二十四話 召田輔、空を飛ぶの巻(1) <==以前はこちら

 

第二十四話 召田輔、空を飛ぶの巻(2) <==前編はこちら

 

第二十四話 召田輔、空を飛ぶの巻(3)

 

 召田輔(めだすけ)は、しぶしぶ電話をしてあかねと二人で行く事を伝えると、数日後、封書が届いて中には挨拶状と地図に二人分の航空券と宿泊券が入っていた。

「凄いやん。全部出してくれはんねんね。」と喜ぶあかねに、「何か怪しいけど、こんなんされたら行かなしゃーないでんがな。」と出掛ける事にした召田輔だった。

あかねは「何であんなに行きた無いんやろ。」と首をかしげていた。

出発は一週間後と言うのに、早々から鞄を持ち出し荷造りするあかねに対し、召田輔は溜息ばかりついていた。

「二泊三日の旅行なんやから、店長一人で留守番してもらっても大丈夫やて。お土産ぎょうさん買うて来てあげないとね。」と、ウキウキ待ち遠しいあかねだった。

そして、瞬く間に一週間が過ぎ、出発の日を迎えていた。

召田輔とあかねは、隣の爺さん婆さんと店長に見送られて空港へと向かった。

空港へは電車を降りてリムジンバスに乗り換え30分程である。

バスが空港に近付くにつれ召田輔の息遣いが荒くなり、冷や汗まで出て来たのを見たあかねは、心配して「調子悪いのとちゃう、大丈夫。」と気遣っていたが、「大丈夫でっせ。」と相変わらず強がりな召田輔だった。

搭乗手続きを済ませて出発ロビーへ向かうと、召田輔の足は重くなり足元がおぼつかなくなっていた。

「あわわあ、やっぱし行かなあかんのやろか。」と、うろたえる召田輔に、

「今更、何言うてんの。」と、おかんむりのあかねは、

召田輔の「何で、あんなもんが空飛びまんねん。やっぱし、電車にしやへんか。」と言う言葉を聞いて吹き出した。

「何や、飛行機が怖いの。」と笑いが止まらないあかねは、「行きますよ。」と言いながら、召田輔の腰を持って出発ゲートへ押し込んだ。

すると、ゲートがピンポンと鳴り、召田輔は驚いて飛び上がった。

召田輔は何度もチェックされ、小銭が入った財布を腹に巻いていた事が原因と分かり、やっとの事でパスされたのだった。

その後も、あかねは足取りの重い召田輔を押したり引っ張ったりして何とか搭乗させ、鹿児島へ向けて離陸した。

天候が良く風も少ない日和の中、飛行機は揺れる事も無く定刻どおりに鹿児島へ着いたが、航行中、召田輔は座席にへっぱり付いて固まったままで、その顔をあかねは笑いながら何度もカメラに収めていた。

到着ロビーへ降り立った途端、平常に戻り「何ともおまへんでしたな。」と笑う召田輔が可笑しくて、まだ笑いが止まらないあかねだった。

その日は、空港からホテルへ直行して鹿児島市内を散策して過ごし、今迄満足に旅行も出来なかった二人にとって思い出になる一日になったのだった。

 

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