めだか屋で奮闘しまっせ(フィクションです。)
第二十四話 召田輔、空を飛ぶの巻(1) <==前編はこちら
第二十四話 召田輔、空を飛ぶの巻(2)
秋が深まり来客も一段落してきて、召田輔(めだすけ)は店長と一緒に来年用のめだかの育成に励んでいた。
そんなある日、召田輔に一件の電話があった。
「もしもし、召田輔でおます。」
「初めまして、私、鹿児島の観賞魚協同組合でめだか展示会を企画している者です。」
「ハア、めだか展示会でっか。」
「そうです。めだかと遊ぼうと題して、めだかを使った楽しい企画を考えておりまして。」
「ほう、面白そうでんなあ。」
「親子で楽しめる機会になる様に色々とアイデアを出し合って進めて来ています。」
「それは、宜しおますなあ。」
「色々なめだかが一同に集まりますのでマニアの方も楽しんでもらえるかと。」
「そうでっしゃろな。」
「一万匹のめだかが泳ぐ様が見られるのも今回の特徴で。」
「それは、凄いでんなあって、ほんで、わいに何の用でんねん。」
「ああ、申し遅れました。インターネットで今話題になっているめだかの家様を拝見して、ぜひ、協賛していただきたいと思いましてお電話差し上げた次第です。」
「そんなん言うたって鹿児島でっしゃろ、遠過ぎまんがな。」
「そんなことありませんよ。大阪からなら一時間ちょっとで着きますし、ここは空港の近くですので。」
「空港って、飛行機でっか・・・。ちょっと、あかねちゃんに相談して掛け直しますさかい。」
「奥様に宜しく。」
「あかねちゃんを知ってんのかいな。」
「何時もインターネットで拝見しています。前向きに検討してください。」ガチャ。
電話を受けたものの、召田輔は自分では断るつもりで、あかねと店長に相談していた。
「こんな話らしいんやけど、わざわざ高い金出して九州まで行く事も無いやろと思うけど、どうでっしゃろな。」と気の進まない話として説明したが、あかねは「面白そうね。」と乗り気で、店長は「これは素晴らしい催しですね。ぜひ参加すべきです。」と、さらに大乗り気だった。
「ほんまかどうかも分からへんし、都合良くわいのめだかを使おうとしているだけちゃいまっか。」と逃げ腰な召田輔に、あかねは「駄目元でも冒険せな。考えただけでもワクワクするやん。」と言うし、店長も「向こうから誘ってくれるなんて、召田輔さんだからなんでしょ。名誉な事です。受けない手は無いと思いますけど。」と押して来る。
二人に押しに押されて、召田輔が「せやったら店長に行って貰いまっか。」と言うも、
「何言うてますの、召田輔さんが行かないと意味ないでしょ。」
「せやかって、店もあるし、めだかの世話もせんなんやろ。」
「そんなの任せてください。店長としてしっかりやりますよって。」と言う店長に、あかねも同調して「店長さんに任せておいたら大丈夫よ。あたいも行きたいくらいよ。」と言うと、店長が、「そうだ、あかねさんも一緒に行って来たらどうです。忙しい時期は過ぎてますし、僕一人で何とかなりますので。」
「ほんまに、ワー嬉しいわ。新婚旅行みたい。召田輔さん行きましょ。行きましょ。」と、あかねと店長の二人で盛り上がってしまい、「気楽なもんでんなあ。」と、押し切られた召田輔だった。
(つづく)
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