先にこちらをどうぞ✨



妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。








《side  O》


「分かってるよ。

だから、俺がちゃんと人となりを確かめてくる。相葉くんのカフェのお昼休みにお店貸してもらうから、応募者と2人だし・・・色仕掛けもして、ほんとに恋愛体質じゃないか見てくるから」


・・・翔くんが色仕掛け?!

やべーちょー見たい。


なにしろ翔くんこそモテモテで、社内報に翔くんが出ようもんなら「保存用、鑑賞用、持ち歩く用」に3冊もらう人が多いからいつもよりたくさん刷るって聞いたことがあるくらいだ。


そんな翔くんの色仕掛け。どんなんだろ。

でもそれで靡かないような人なら確かに恋愛に興味はなさそうだ。


「まぁ俺が色仕掛けなんかしなくても・・・今の智くんの姿なら大丈夫と思うけど」


ちらっと俺を一瞥して、翔くんが呆れたような声を出す。

そう。家政婦だけじゃなく、よく行くカフェなんかでも声かけられたりするからもう面倒くさくなって、見た目を整えるのをやめた。


髪の毛はしばらく切ってないうえに洗いっぱなしでセットなんかしないし、髭もボーボー。

洋服は古着屋で買ってきたジャージ。

しかも釣りに行くから潮焼けして色は薄くなってるし、絵を描く時も着てて油性絵の具がついたりしてるから洗濯はしてあるもののなんとなく汚く見える。


おかげでこの格好にしてからは全く声をかけられなくなってホクホクしていた。


「ま、でも念のためね。応募者は今のところ1人だから、これから面接していい人だったら早速連れてくるね」


そう言って翔くんは颯爽と出て行った。

そろそろちゃんとしたご飯は食べたいし、部屋も綺麗な方がいいけど・・・また面倒なことになるのが1番嫌なんだよな。

どんな人が来るかは分からないけど、受かってほしい気持ち半分、落ちてほしい気持ち半分で翔くんを待った。


待ってる間、絵を描こうとキャンバスに向かってもそわそわと落ち着かず、テレビをつけても頭に入ってこない。



次はけいなちゃんち💛18:17です😊