こちら、けいなちゃんとのコラボのお話となります😊
私が智サイド、けいなちゃんが和サイドです。
ほぼ1か月、よろしくお願いいたします✨



妄想、BL(O×N)のお話です。BLの意味が分かる方、妄想とご理解いただける方のみお進みください。








《side  O》

「はああぁーー」

部屋に入ってきた翔くんがわざとらしく大きなため息をついた。

「あなたね、そろそろちゃんとしてよ。社長を継ぎたくないにしても、せめてご飯くらいまともなもの食べて、洗濯機くらい回せるでしょうよ」

昨夜は釣り雑誌を見て、しばらく釣り動画を見た後、ふっと絵が描きたくなって結果朝まで、つい夕飯も食べずに夢中で描いてしまったから脱いだ服はそのままだし床には雑誌が置かれたまま。

至極もっともな小言だけど、俺は完全無視を決め込んだ。

だって・・・好きなことしてたらいつの間にか時間経ってんだもん。
今から少しは片付けようと思ってたんだよ。たまたまその前に翔くんが来ただけで。
それにまだ社長になんてなりたくねーし。

⭐︎⭐︎

俺の親父は理化学製品会社の社長をしている。
それまでビーカーとかメスシリンダーとか理化学品に特化したガラス会社はなかったことや、いろんな機械を作る会社と協力して手作業の工程を少なくし、大量生産を可能にしたこともあって全国の学校から注文が相次ぎ、一代で誰もが学生時代に名前を聞いたことのある大手企業に上り詰めた。

親父は俺に後を継がせたくて、小さい頃から俺を会社に連れて行っては仕事を見せたり、器具を作る機械を触らせてくれたりして興味を持たせようとしてた。

小さい頃は、機械を触ったり職人さんがビーカーなんかに目盛りをつけていくのを見たりするのは楽しかったけど、大きくなるにつれて他にもっと楽しいことがたくさん出来て、それなのに「お前はうちの会社を継ぐんだからしっかり勉強しろ」ってうるさい親父がだんだん鬱陶しくなってきた。

なんだよ、授業参観だって一回も来たことねーくせに。
いつもいつも工場にばっかり行ってて、飯だって一緒に食ったのは数えるほどしかない。

顔を合わせれば「そろそろバイトとしてうちの工場入ってみるか」だの「お前にうちの会社の未来がかかってるんだからな」だの会社のことばっかり。
もっと他に言うことないのかよ。

気付けば会話も減っていた。


次はけいなちゃんち💛18:17です✨↓