こちら、はなちゃんとのコラボ作品になりますウインク

はなちゃんが智くんサイド、私が和くんサイドを書いてますニコニコ

今日から1か月ぐらい続きますので、よろしくお願いしますブルーハーツイエローハーツ





先にこちらからお読みください☆彡





大宮妄想小説です

BL要素含みます

パラレルです








《side N》







「あーあ、貯金ぐらいしておけば良かった」






寒空の下、公園のベンチで俺はぼやく。

急なリストラで貯金もなくて。

家賃も払えなくて、家財道具は売り払い、しばらく彼女もいないから転がり込める家もなくて、今はネットカフェを渡り歩く日々。



でもまあ、今まで彼女とか出来ても面倒なだけだったから、彼女が居たとしても転がり込んだりはしなかったかもだけど。



ゲームの腕と若さだけが取り柄の無資格な俺。

重労働とか非力で無理だったし。

夜の仕事はお酒に弱すぎて首になったし。



俺に残された道は……。

俺は自分の身体を見る……。



もう、身体を売るしかない……?




嫌だ、無理無理っ!

つーか、そもそも買う人いないしっ!




慌ててスマホで職を探そうとしたら……。


バサッと何かが飛んできて顔に貼り付いた。






「ぶっ、何だよ、これ………………」






それは住み込み家政婦(夫)募集のチラシだった。

今時ネットで募集しないなんて、余程アナログなじいさんの家に違いない……。


特に家政夫には興味がなかったけれど、チラシを見る。





条件は……。


住み込みで――マジ?家賃かからないなんて助かるー!


男女問わず――男でも良いなんて最高じゃん!


恋愛に興味のない方――恋愛?じいさんに興味ないない!あー、遺産狙いでじいさんに近づく奴がいるんだろうなぁ。まあ俺には関係ないけど。


滅多にないらしい来客対応(お茶出しなど)――滅多にないなら余裕だし!


掃除や洗濯(洗濯は一人分なので週3回程度)――掃除機と洗濯機があるから誰でも大丈夫でしょ!


食事の準備(朝食・昼食・夕食、栄養バランスを考えたフルコースや多国籍料理)――栄養バランスぐらいなら何とかなるかもだけど、あー、フルコースなんて無理だ。それに多国籍料理って何よ?




フルコースがネックで諦めようとした俺の目に飛び込んできたのは月給の金額。





「えっ――――――――!!!!!

月30万〜50万!!!!!」






しかもさ、紹介状も履歴書も要らないんだって!


これは……、フルコース作れますって言ったもん勝ちじゃん。

雇ってもらったら頑張るからさ、とりあえず作れるってひたすら言おう。

演技には自信あるし。

映画で観た麒麟の舌を持つ有名料理人になりきって面接を乗り切ろう。






「それに、ダメ元だし。

受けて損はないからな」






こんな感じで、条件良すぎて怪しいという気持ちもあったんだけど、リストラされ、まさに崖っぷちの俺は、破格の月給に食いつかずにはいられなかったんだ。







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