藪木れいこです。
毎日手を合わせるお仏壇。
最近はお仏壇を新調される際に
造花もセットになっている場合もあります。
最初はお仏壇同様
お花もピカピカ!です。
3か月経ち
6か月経ち
している間に
ほこりがたまったり
色褪せたり
劣化して造花の繊維がほつれてきたり
「パッとしないな」
と思うことがあったら
思い切って新しいものに取り換えるのも
一つの方法です。
なぜかというと
お仏壇にとってのお花は
ただの「置き物」ではないからです。
「お花をお供えする」行為は
おしゃかさまのこんなエピソードがあるから。
おしゃかさまが仏さまになる前
前世で修行していた時のことです。
燃灯仏(ねんとうぶつ)という仏さまに会うことができたので
何かご供養したいと思いましたが
何もご供養するものがありません。
そこで近くにいた花売りの女性から
五茎の青蓮華(しょうれんげ)という
お花を買ってご供養されました。
※日蓮宗 福聚山 本経寺様サイトより
そう、ほとけさまに会えた嬉しさを
お花をお渡しすることで
表現されていたのです。
あなたも同じですよね。
お父さまに会えたこと
お母さまに会えたこと
ご先祖さまから教わったこと
「親しい人が亡くなる」という事実を
かみしめた日々から学んだこと。
そのとき寄り添ってもらった
周囲の方への感謝
お寺の大きな仏さまにふと癒されたこと
そんなこんなへの感謝を
「お花を供える」という行動を通じて
表現しているのです。
改めて自分に尋ねてみませんか?
あなたの気持ちが
そのお花に反映されていますか?
擦り切れた繊維が飛び出ている造花で
感謝を伝えられていると感じますか?
そのお花を見て
ココロに風が通るような気持ちに
なりますか?
もし「ちょっと違うな・・・」と感じたら
お花の替え時のサインです。