虹の約束♪ -22ページ目

虹の約束♪

「いつも喜んでいなさい・・・」

 

物知り顔で語る老婆に毒づいてやりたいという思いが腹の底から沸き起こり、アルを誘惑した。

「それで神は人間を勝手に造り、また勝手に殺そうとするわけ? 横暴すぎない?」

 

 

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「神は人間を非常に良いものに造られた。

しかし人間は理屈をこね始めた。誰も天に向かって唾する者はいない。

吐いた唾は己の顔にかかるだけ。死を選んだのは神ではなく人間である。

破壊を招き、互いに奪い合い殺し続けたのも人間の方です」

 

「便利な世界にいたときですら、役立たずの私に獣のいる世界で何ができるというの?」

 

アルは完全にやけっぱちになっていた。

 

 

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老婆は見かねるように忍耐強く語った。

 

「ではあなたに一つ不思議な力を与えよう。

獣であれ、人間であれ、あなたと戦ってもあなたには勝てない。

手を触れることさえできないようにします。

あなたの分捕り物は全てあなたの物になる。

種も蒔かずにあなたは収穫します。それを約束しましょう」

 

 

 

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「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

 

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老婆はやおら両手を胸の前に上げると、低い抑揚のない声でおごそかに語り始めた。

 

「今よりさらに時をさかのぼり、

この地へ遠い他の星からネフィリム(大きな力を持つ巨人)たちがやってきた。

 

ちょうど地球の中心、へそとなるこの地に彼らは住み着いた。

大きな石を高く積み上げ、天にまで及ぶようにその塔を建てた。

 

 

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神は怒り、ネフィリムとそれに従う人間たちを一掃することを定め、

四十四十夜天の窓を開くと天変地異のごとく、雨を降らし大洪水を起こされた。

 

大水は全ての生命を呑み込み、わずかに残された正しい人間と獣だけを助けられた。

神はご自身が造られた人間を惜しまれたからだ。

 

それから人は増え、再び広がり地に散って行った。

ヤベテは北へ、ハムは南へ、セムは東へと繁栄を繰り返した。

 

しかし再び飢餓がこの地に起こり始め、多くの民族が瀕死の状態に立たされた。

そこでセム族から主は礎を起こされ統治させる。

 

 

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あなたは必ずその礎となる者と出会うであろう。

それがあなたへの証[しるし]です。

 

怖れてはならない、おののいてもならない。勇気をだしなさい。

あなたの残された家族も必ず神は救い出し哀れまれる。

 

 

 

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この世は終わりが近付いています。

 

すでに破壊は定められている。時は近いのです。

終わりには全てが火により焼かれ、積まれた石も何一つ残されまい。

 

あなたのいた世界はもはや風前の灯火、枯れたなくなる草木のようなもの。

そこに戻ることはできません。ここで為すべきことをしなさい」

 

 

 

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「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

 

アルは抗うように切り返した。

「試練てなんですか?使命とは?私に何ができるというんです。教えてください」

 

 

 

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老婆は首をゆっくり振る。

「それも自分で探さなくては意味がない。

自ら探し見つけだし、全うしなさい。

そうすればここへ来た理由も見出すでしょう。

使命を果たすとき、あなたの魂は肉体に帰ります。

そのとき、今は眠っているあなたの肉体は必ず死にます。

しかしあなたの魂は黄泉には下らず、天に昇り永遠の命を受けるのです」

 

アルは眼に角を立ててうすく笑った。

「へえ、それをどうやって信じろというんです。何か証を見せていただけませんか」

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

 

 

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アルはにわかには信じることができなかった。

魂だの、永遠だの、どうでもよかった。

「地獄へ落ちるのもいいじゃない。別に怖くはないわ。勝手にすればいい」

 

老婆はたじろぐことも怒ることもない。

「すでに迎えが来ていますよ、ほら、見なさい。闇の使者たちです」

 

いつの間にか周囲に黒い影が迫っていた。

 

冷水を浴びたように悪寒が走る。鳥肌が立った。

「一体どうすればいいの?ここにいたって何の役も立たないし、惨めなだけだわ」

 

「思い違いをしてはいけません。

あなたはもはや半ば死んでいるのです。

その証拠に食べる楽しみを失っているでしょう。

人間が生きるための最も必要な力です。

それが自ら命を絶ったあなたの罪の棘です。

あなたに与えられた時間は長くはありません。

もはや使命を果たす時間だけが残されています。

もちろん神は強制することはない。

あなたが自由に選ぶことができます。

いずれにせよ、試練に立ち向かう以外道はないのです」

 

 

 

 

「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

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「私は神ではない。

 

しかしあなたに教えてあげよう。あなたがなぜここへきたのかを。

 

神は特別に計らい、あなたをここへ連れてこられたのだ。

あたら若い魂が地獄へ行くのは忍びない。

 

たった一度の機会をここで与えられたのだ。

 

今死ねば永遠に救われることはない。

さあ、選びなさい。永遠の命か、永遠の死か」

 

 

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どうやら死に神ではなさそうだが、圧倒的な迫力にアルの手も足も心も委縮した。

恐怖とは違う畏怖が襲う。

 

さらに老婆は続けた。

 

 

「あなたは遥か彼方の未来から太古のエジプトの地へ運ばれた。

与えられた命を自ら終わらせる権利は黄泉に送られるのだが、

あなたに使命と試練とを与え、それを果たすときのみ、

魂に永遠の安息を与えられることを、神は約束された」

 

 

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「パピルスの詩」

 

 

 

 

 

 

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