思いも寄らなかった | 虹の約束♪

虹の約束♪

「いつも喜んでいなさい・・・」

・・・

 

家に帰り、再びいつもの生活が戻る。

 

しかし以前よりも確実に二人の絆は深まっていた。

ラーモセは常にアルを気遣った。

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

押し付けるのでもなく、それは心からの計らいだった。

アルは次第にその心地良さに溺れそうで、怖かった。

そして二人はよく散歩に出かけた。

 

パピルスの茂みに腰下ろす。

ナイル川の川面がまるで宝石のように光り輝いている。

アルの眼にはそれが眩しくて、胸を切なくした。

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

ラーモセは出し抜けにアルに言った。「俺たち、結婚しないか? 家族を作ろう」

 

アルは眼を見張り、ラーモセを凝視する。

 

ラーモセはその美しい顔をアルに向けた。「ずっと考えていた。早く返事しろ」

言ったとたんに、彼の顔が真っ赤になった。

 

アルはさすがに返答に窮する。そんなこと思いもよらなかった。

 

先日、自分の正体を明らかにしたばかりだ。何を考えて言っているのか見当も付かない。

何が彼の望みなのか。

 

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

「なんで黙っている? 俺が嫌なのか?」

 

「そんなんじゃない。そんなんじゃないけど、なんだろう、どう捉えていいのかわからない」

 

ラーモセはますます苛立つ。

 

「何を迷うんだ。考える必要なんかないだろう。お前がもっと喜ぶと思ったのに」

 

完全にいつものようにふてくされている。

男はこんなに単純なのかと、溜め息が漏れる。

 

「そんなこと、私たちできると本気で思っているの? 前にも話したけど・・・・・・・」

 

「関係ない。明日はわからない。でも今、お前と結婚したい。それがいけないのか?」

 

アルは何か妙な感じがした。

 

「もしかしたら、私の身体が目当てとか?嫌らしい。

私に指一本触れないって、あれは嘘だったの?

私をそんな簡単に扱える軽い女だと思ったら大間違いよ。

何、考えているのよ?だから男は信用でいないのよ」

 

ラーモセは顔を引きつらせた。余程癪に障ったのか、喉を詰まらせた。

 

「俺がそんな男だと思うのか?冗談じゃない、誤解するな。そんなつもりで言ったんじゃない。なんだかすごくむかつくぜ」

 

 

※画像おかりしてますm(__)m

 

 

 

ラーモセは心外だと言わんばかりに腹を立てた。

アルはまだ疑いが完全に晴れたわけではないが、とりあえず謝った。

 

「ごめん」

 

顔を背け、しばらく彼は口を利かない。

 

 

 

 

 

 

「パピルスの詩」