1月に読了していたのですが、ちょうど総選挙と重なったこともあって投稿時期を少し伸ばしました。

 

ということは、この作品、読み方によっては政治色が強い作品ではあります。

 

小学生の主人公二郎の家族はとにかく風変わり。

お父さんはもと過激派で共産主義。二郎の学校でも勝手に先生とやり合ったりして問題を起こします。

そしてお母さんも平凡に見えて実は。。。

 

学校内でイジメや友達との関係でいろいろあったり、お父さんに腹が立ったりイジメる中学生にも憤ったりと読むのが辛くなる場面もありましたが、読んでいくうちになぜかお父さんはそんなに悪くない、というかその考えを受け入れてしまうのです。

そして都会の生活での不自由さから逃れて西表島に行くまでが、上巻。

 

そして下巻では、その西表でのガラッと変わる生活に戸惑いながらも次第に馴染んでいく様が描かれます。

お父さんはまたまた問題を起こすのですが、もうここまで読んでくると、政治的なことよりもこの家族を応援したくなってくるから不思議です。


そして下巻では二郎のお姉さんの変わり様も読みどころです。

 

結局奥田さんの術中にはまったわけですが、上下巻をあっという間に読み終え、あー面白かった!

という感想になる作品でした。

 

本作はフィクションでしょうが、西表島のおおらかさが非常に心に残り、私にとっては鉄道がない土地への旅は優先順位が下がってしまいがちですが、石垣や西表には行ってみたいと心から思ってしまいました。