タイトル通り誘拐モノです。

 

ミステリの世界では、誘拐モノは出尽くした感もあるとも言われてますが、本作はまたまた面白い趣向で楽しませてくれました。

誘拐されるのは、総理大臣の孫。この孫がまた小学校2年生とは思えないほどの頭が良いし、誘拐の実行犯の女性3人もまた個性があって楽しい。

 

誘拐モノで人が死なない作品は、どこか明るさも漂い、日常の謎系ではないものの、エンタメ小説として楽しめる側面がありますね。

 

少々ネタバレとなりますが、このように書いているということは、死者はでません。

ということは、どうやって人質を救出するか、犯人とどのように交渉するかが読みどころとなります。

 

そして、本作の本当に面白いところは、犯人側の要求が金銭ではなく、政策ということ。

これを受け入れられなければ、孫の命の保証はないと犯人はいいます。

 

ところがこの要求、非常に国民にとってやってほしいことばかりなわけです。

実際にこんな政策が通ったら、それはそれで面白いなと現実に考えてしまうほど、要求が具体的で今の日本で直面している問題に直結している感があります。

 はたして、総理は要求を呑むのか、そしてその黒幕は。。。

 

まずは、上記の通り、無事に孫はあっけなく救出されるので、とにかく心を穏やかにして、最後は楽しい結末になるだろうと思いながら読めます。


そして想像を超える結末には、非常に楽しめました。

 

本作も誘拐モノの作品として、私の中では、記憶に残るものと思います。