米国株の動きを占う!金利と為替の関係を読み解く | 高校生でもわかる米国株

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2018年まで15年間アメリカ在住の銀行員、クレジットアナリストをしていましたが(三菱UFJ銀行、みずほ銀行など)2018年から脱サラして日本に帰ってきました。
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みなさんこんにちは、花子です!

 

米国株、絶好調ですね〜!

 

スナック花子で動く口座を見せているやつですが

過去1年ドルベース+46%

円ベース+66%

もちろんその前に落ちてるので、2022年3月から一括投資を始めてからではない

スナック花子YouTubeライブは2021年9月から初めてほぼ休んでないですね。

 

 

スナック花子ライブは2021年9月から始めてほぼ休んだことないですね。旅行で数回休んだかな?

 

最初は20万ドルくらいでやっていたら「それだけ?」というアンチがうるさかったので2022年3月に45万ドルぐらい入れたんですよね。確か

 

 

2023年に40万ドル追加して、658324ドルに

水色が入金額、紺色が保有額ですから最初は含み益があったんですね。

その後2022年3月にに40万ドル追加してから市場も下がり始めたので一気に紺色が下がっていきます。水色が「もし投資してなかったら」なので、2022年は「投資しなければよかった」ということになりますよね。それが2023年6月にやっとプラマイゼロになったと思ったらまた下がり、やっと去年の11月に突き抜けたわけですね。

だからドルベースで言うと、

 

+24%+157,822ドルです。そのまま今の百五十円で計算すると+2367万円です。

しかし、円ベースで言うと2022年の為替が115円だったので3000万円ぐらいはこの2年で儲かってると言うことですね。

 

しかし忘れていることがまだありますよ。

この途中でいれた40万ドルは、20万ドルが40万ドルになったものをこっちに移動させたのでここにも隠れ含み益20万ドルがあると言うわけです。

これは私が過去に全米インデックスに投資して儲かった分ですね。

 

私は他の口座で2000年から米株投資をしてきたわけですが、こういうコメントをよく聞きます。

 

最近投資を始めたばかりだから

25%しか含み益がないんだけど

中堅の皆さんならこう言いたいと思います。

米株投資を甘くみんなよ?

1年ぐらいで25%利益が続くと思うなよ?

 

 

ってことですね。

 

株価は金利に関係あるし、また日本人には為替がどうなるか?の不安もあります。

経済をいくら勉強したって未来の株価はわかりません。しかし、経済のことを理解して自分なりにどうなるか?を考えないといけません。

 

株価と金利と為替の関係をわかってないとやはり不安になります。

 

Twitterでこれをポストしました。

金利と米国株は大きく影響します。

ですからこれは米国債の話ではなくて米国株の話をしてるんですね。

 

答えは2番目の「FRBは米国債を資産として持っている」でいいですか?

 

はい、正解!でもこれだけわかってればいいってもんじゃないですね?

 

はい、リクエストがあったので説明します。

 

「FRBは米国債を資産として持っている」

 

が正解です!

 

2月1日のFOMCでパウエルさんはこう言ってました。

「FRBのバランスシートを縮小する必要がある。時期については次回のFOMCで話し合う」

 

これってどう言うこと?

 

Federal Reserve Balance sheet とサーチしましょう。

 

FRBっていうと

Federal Reserve Board 

Federal Reserve Bank 

2つの意味があるので、基本的にはFederal Reserve で検索します。

 

2007年からはじまっていますが、急激に上がっている時がありますね。

これが2008年のリーマンショックあたりです

 

それからしばらくして2020年にまたドンと上がってるところがあります。これはコロナショックの時ですね。

 

過去1年でみると結構下がっています。

 

じゃあパウエル議長がいう「バランスシートを縮小する必要がある」というのはどういうことなのか?それによってどんな影響があるのか?

 

そもそもこれは資産なの?負債なの?借金なの?ってことですが

 

バランスシートは貸借対照表ですね。資産、負債、資本のあるやつです。

 

例えば、家の資産が5000万円あるとして、そのローンが4000万円で、それが全てなら資本は1000万円ということですね。

 

つまり

資産=負債+資本

バランスシートなので右と左がバランスが取れていないといけません。

詳しいことは、次回は7月からのオンライン会計クラスが始まります!

 

じゃあそれをFederal reserveのWEBサイトで探してみると

 

 

つまりこういうことですね。

 

それで問題は?

「FRBは米国債を資産として持っている」というのはどういうことだ?

 

日にちがちょっとずれているけど大体資産と同じくらいですよね。

一ドル150円計算で1145兆円。結構ありますよね。

 

資産がこれだけあるなら、じゃあ右側の負債はどうなってるのよ?というと?

 

負債には銀行から預かっている準備金が入っています。

 

つまり、FRBは銀行から大金を預かって、それで米国債を買っているということですね。

 

なんでそんなことするの?

今話したのは、米国債はFRBの資産で、それは銀行から預かっているお金で米国債を買っているということ。

 

その前に、アメリカの借金ってなんだっけ?

 

アメリカの借金はどんどん膨らんでいます。

 

US national debt アメリカの借金は現在、$34 Trillion です。

つまり、5141兆円。

 

アメリカの借金って何よ?っていうと?米国債です。

 

米国債

 

例えば3年間お金を貸してくれたら

その間の年率はこれくらいで

元本は3年終わったら返しますよ

 

 

株とは違って期限が終わったら元本を返してくれて、利子もくれるというもの。

 

それがどんどん増えているのが問題になっている。

 

1966年から103倍に膨れ上がっている。

やっぱり2009年のリーマンショックと2020年のコロナショックに大きく上昇してる。

 

議会でもこの上限があって、民主党の予算が多すぎて借金が増えるから共和党が反対して政府機関が閉まる危機、というのが度々ありましたよね?

要は、民主党の時にお金を使って人気取りをするな!共和党になった時に使えなくなるじゃないか!っていう争いを議会ではしているんですね。

お金を使えば国民からの人気が出ますからね。だからトランプ元大統領は、「世界の警察を止める」と言ってましたよね。世界の警察じゃない!ってみんな言うから、あーそうですか、って言うのは理解できますね。アメリカだって借金がこんなに増えているんだから、よその国の心配してる場合じゃないんですよ。

 

これを減らさないといけない理由を話すと時間がなくなるので、それは本の中に書きました!

ぜひ買ってくださいね!

 

これはどこのバランスシートに行くのか?というと、

 

米国政府のバランスシートです。

 

まず、FRBと米政府のバランスシート(貸借対照表)は全く違うものです

 

FRBは経済を引き締めたり緩めたりするもの

 

米国政府とは違う組織です 

 

米国債の他にMBS(モーゲージ担保証券)もありますが、FRBの資産は1145兆円ぐらい

 

米国政府の借金は5141兆円ぐらい

 

じゃあFRBは何をしてるの?

 

FRBは米国債を買ったり売ったりして、市場のお金を調整しています。

 

2020年コロナの後に「市場のお金がじゃぶじゃぶだから株が上がってるんだ。これから下がる」

って言う人いませんでした?もう退場してるかもしれませんね。

 

市場にお金がじゃぶじゃぶになると、金利が上がって米国株を売って米国債を買う人が増えます。

 

 

時間がかかるので今日は長く説明できませんが、簡単に言うと、

 

米国債を買う人が増えると、金利が下がるんです。つまりFRBが米国債を買うと金利が下がる。

 

そうすると米国株の方に人気が出て米国債から米国株に移動する人が増える。ソウルすと米国株が上がる。

 

米国債を買う人が増えるということは、米国債に対する需要が増加していることを意味します。需要が増加すると、債券の価格が市場で上昇します。

米国債の価格と利回りは反対に動きます。価格が上がると利回りが下がります。

 

利回りが下がると、米国債に投資するメリットがなくなるので、米国株を買う人が増えていきます。

そして利回りが下がると、企業も景気が良くなりますよね?

人々も家を買いやすくなる。今は住宅ローンが8%近いと言う異常な状態。

でも最近よく話にありましたよね?物価が下がってきた。

直近CPIは予想よりも高かったですが、パウエルさんが重要視してるPCEは確実に下がってきて、そして株価が上がってきた。

利上げをしてきたのは物価を下げるためです。物価が安定すれば雇用も拡大し、経済が大きくなる。だからパウエルさんは物価は常に2%にしたい、と言っている。

 

FOMCが始まると必ず最初に言うのが

「Federal Reserveの目的は物価の安定と雇用の拡大」ですよね?

 

そして2022年は4.25%政策金利を上げて、2023年は0.75%金利を上げました。

 

そして物価が下がってきた。

 

今年の目標の2.4に近づいてきた!

 

金利を上げて、物価が下がってきた。

 

これが金融引き締めですよね?だからこれからアメリカは金融緩和をすると言う段階になってきて株価が上がっている。

 

日本は金融緩和ができないんですよ。なぜかというとすでにマイナス金利だからです。

日本自体の経済が弱いので、日銀もどうにもできなかったんだと思います。

金利を上げると住宅ローンの金利も上がるし、アメリカみたいに8%なんてなったら破産する人が続出で住宅価格の崩壊。

 

日本は金融コントロールのネジがぶっ壊れているんですよね。

 

これ以上金融緩和をできないと言うことになると?もう一つの金融緩和する方法があります。

 

FRBや日銀が自国の国債を買うってことです。

 

中央銀行が国債を買うと金利が下がるって言いましたよね?

 

これに関して言えばアメリカは日本と同様、国債を買いすぎているんです。

 

それはパウエル議長は良くないと思っていて「減らす」とFOM Cで何度も言ってるんですよね。

 

金利が下がると米国債の旨みがなくなるので米国株をみんな買いに行きます。そして米国株が上昇する。そうなるだろうという予測のもと、今米国株が上昇してる。

 

つまり?

 

金利を下げる、と言う金融緩和、

株が高くなるようなことを今年しようとしつつ、

反対のこと、つまり

「買いすぎた米国債を売る」と言うことをするんですね

 

金利を下げて金融緩和をしつつ、米国債を売って金融引き締めをすると言うことです。

そして

(1)米政策金利が上がると、

   マイナス金利の日本との差が出て

   円安になりやすい

(2)米政策金利がさがると

   マイナス金利の日本との差が縮んで

   円高になりやすい

 

今はどちらかというと(2)に言ってるけど、為替もそう簡単なものではなく、今は円安に戻った。

 

そして、円安になると日本株が上がりやすい。今はそのフェーズ。

 

だけどもし米金利が下がっていって日本の金利とさが縮むことになったら?日本株も下がる可能性だってある!

 

と言ういろんなトライアングル交差点になっていて、予想するのは難しいってことですね。

 

円安になると米国株は下落して

円高になると米国株は高くなる

 

と言ういつ買ったらいいんだい!と言う状況に日本人はなりやすいと思います。

 

そして最初の質問に戻りますが

 

この質問がどれだけ重要なことか、わかりましたか?

 

FRBは米国債を資産として持ちすぎた。金融緩和しすぎた。

 

これからはこの資産を減らす、つまり金利が上がる、と言うことが起こる可能性がある。

 

矛盾したことをしようとするわけです。そうしたら政策金利を下げるからといって投資家が思っているように株価は上がっていくのか?

 

でも最初に行ったように、経済を知る必要はありますが、

経済がわかれば株で儲けられるわけではないです。

そしたら経済学部の教授は大金持ちなはずですが、そうはなっていない。

 

ピーターリンチはいいました。

 

しかし、バフェットさんはいいました。

 

私は長期投資なので、いい株を長期保有するだけです。

 

金利の上げ下げでは動きません。長期投資だからです。

 

いい株を買っていきましょう!

 

それではまた!

 

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